かわ‐ほり【蝙蝠】
《「かわぼり」とも》 1 コウモリの古名。「人もなく鳥もなからむ島にてはこの—も君もたづねむ」〈和泉式部集・下〉 2 「蝙蝠扇(かわほりおうぎ)」の略。 3 「蝙蝠羽織(かわほりばおり)」の略。
かわほり‐おうぎ【蝙蝠扇】
《開くとコウモリが羽を広げた形に似るところから》薄い骨の片面または両面に紙を張った扇。紙には詩歌や絵を描く。扇子。
かわほり‐ばおり【蝙蝠羽織】
《袖を広げた形がコウモリに似ているところから》丈が短くて袖の長く広い羽織。江戸初期に流行。
こうもり
《原題、(ドイツ)Die Fledermaus》ヨハン=シュトラウス2世のオペレッタ。全3幕。1874年作曲。「こうもり博士」とよばれる男が一芝居打って友人に仕返しを目論む喜劇。
こうもり【蝙蝠】
《「かわほり」の音変化》 1 翼手目の哺乳類の総称。前あしおよびその指が著しく発達し、これらと胴・後あし・尾との間にうすい飛膜が張って翼を形成する。視覚は鈍いが、声帯から超音波を発して、その反響...