えん【遠】
[音]エン(ヱン)(漢) オン(ヲン)(呉) [訓]とおい [学習漢字]2年 〈エン〉 1 空間的、時間的に隔たっている。とおい。「遠隔・遠近・遠征/以遠・永遠・望遠・悠遠・遼遠(りょうえん)...
えん‐い【遠位】
解剖学で、ある基準となる場所からより遠く離れたところに位置していることを表す言葉。四肢では体幹から遠い側、血管では心臓から遠い側をいう。→近位
えんい‐だいちょう【遠位大腸】
大腸のうち、口から遠く、肛門に近い部分のこと。直腸やS字結腸など。
えん‐いん【遠因】
ある結果を導いた原因として、直接ではないが、何らかのかかわりをもつ事柄。遠い原因。間接の原因。⇔近因。
えん‐えい【遠泳】
[名](スル)海などで、長い距離を泳ぐこと。多く、集団で泳ぐ場合にいう。《季 夏》「—や高浪越ゆる一の列/秋桜子」
えんいがたみおぱちー【遠位型ミオパチー】
distal myopathy《略 DM》[参考]筋肉疾患の一種。
えんいん【遠因】
「a remote [an underlying] cause;〔間接的原因〕an indirect cause
えんえい【遠泳】
a long-distance swim遠泳する have a long-distance swim
えんかい【遠海】
the open sea遠海漁業pelagic [deep-sea] fishery
えんかく【遠隔】
⇒えんぽう(遠方)遠隔の地a remote [distant] place遠隔操作[制御]remote control遠隔測定telemetering遠隔探査〔人工衛星からの〕remote se...
えんきょり【遠距離】
[共通する意味] ★目的地までの間が、遠く離れていること。[英] a long distance[使い方]〔長距離〕▽長距離を走るのは苦手だ▽長距離電話〔遠距離〕▽遠距離を歩いて通学する▽遠距離...
えんし【遠視】
[共通する意味] ★物を見るときに、焦点を網膜より後ろに結ぶため、近くの物がはっきり見えない状態。また、そういう状態の目。[英] long sight[使い方]〔遠視〕▽遠視を眼鏡で矯正する〔遠...
えんそく【遠足】
[共通する意味] ★見学や運動のために、ある程度遠くの野山などに歩いて出かけること。[使い方]〔遠足〕▽遠足に出かける▽遠足の小学生〔ピクニック〕▽家族でピクニックに出かける〔ハイキング〕スル▽...
えんぽう【遠方】
[共通する意味] ★基準からの距離の隔たりが大きい所。[英] distance[使い方]〔遠く〕▽遠くから来る▽遠くで雷が鳴っている▽遠くの家〔遠方〕▽遠方からの客▽お宅は御遠方ですか[使い分け...
えんりょ【遠慮】
[共通する意味] ★したいことがあってもしないこと。少ししかしないこと。[英] reservation[使い方]〔遠慮〕スル▽遠慮しないで思ったことをどんどん言ってください▽駐車ご遠慮ください〔...
えんこうきんこう【遠交近攻】
遠い国と手を結び、背後から牽制けんせいさせながら近い国を攻める策。▽中国戦国時代の范雎はんしょが秦王しんおうに進言した戦略。
えんすいきんか【遠水近火】
遠くにある水は近くの火事を消すには役に立たない意から、遠くにあるものは緊急の用事には役立たないということ。また、緩慢な応対では緊急の事態を解決できないことのたとえ。
えんぼうしんりょ【遠謀深慮】
⇒ しんぼうえんりょ(深謀遠慮)
えんりょえしゃく【遠慮会釈】
つつましく控え目にして、他人のことを思いやること。▽「会釈」は軽くおじぎをすることから、相手を思いやる意。一般には「遠慮会釈もない」と否定の表現を伴う。
えんりょきんゆう【遠慮近憂】
遠い将来のことまで見通した深い考えをもたないでいると、必ず手近なところに身にさし迫った心配事が起こること。▽「遠慮」は先々まで見通した深い考え、配慮のこと。「近憂」は身近に迫った心配事の意。「遠き慮おもんぱかり無ければ、必ず近き憂うれい有り」の略。
えんどう‐しゅうさく【遠藤周作】
[1923〜1996]小説家。東京の生まれ。「第三の新人」の一人。「白い人」で芥川賞受賞。日本人の罪の観念やキリスト教を主題とした「海と毒薬」「沈黙」などの作品があるほか、軽妙なエッセー「狐狸庵...
えんどう‐みのる【遠藤実】
[1932〜2008]作曲家。東京の生まれ。演歌師をしながら独学で作曲を学ぶ。創作活動のほか、レコード会社の創業など音楽文化の振興と普及活動に取り組んだ。日本音楽著作権協会会長。没後、国民栄誉賞...
えんどう‐もりとお【遠藤盛遠】
真言宗の僧文覚(もんがく)の俗名。
とおやま‐きんしろう【遠山金四郎】
[?〜1855]江戸末期の町奉行。名は景元。左衛門尉(さえもんのじょう)と称した。小普請・作事・勘定などの奉行を経て、江戸の町奉行となり、名奉行といわれた。桜の入れ墨のある「遠山の金さん」は、講...
とおやま‐ひらく【遠山啓】
[1909〜1979]数学者。熊本の生まれ。東京工業大教授。代数関数論の研究で知られ、数学教育を改革する「水道方式」を提唱した。著作に「数学入門」「無限と連続」など。