の‐び【野火】
1 春の初めに野原などの枯れ草を焼く火。野焼きの火。《季 春》 2 野山の不審火。また、野の火事。「—焔(ほのほ)盛りにして」〈太平記・二五〉 [補説]書名別項。→野火
のび【野火】
大岡昇平の長編小説。昭和27年(1952)刊行。太平洋戦争末期のレイテ島を舞台に、病兵として部隊を追われた主人公の、極限状態の狂気を描く。第3回読売文学賞小説賞受賞。昭和34年(1959)市川崑...
のびどめ‐ようすい【野火止用水】
玉川上水から東京都小平市小川で取水し、埼玉県新座市野火止を流れて、志木市で新河岸川に注ぐ用水路。明暦元年(1655)開削され、長さ24キロ。
や‐か【野火】
1 野を焼く火。のび。〈日葡〉 2 野を飛ぶ火。鬼火。「月ともなく星ともなく、一団の—顕(あらは)れ出で」〈浄・栬狩剣本地〉