や‐か【宅】
《「屋処(やか)」の意》家。家宅。「—の辰巳(たつみ)の隅のくづれ、いとあやふし」〈源・東屋〉
や‐か【八日】
ようか。はちにち。「かく行ひ定めて日—夜八夜を遊びき」〈記・上〉
や‐か【野火】
1 野を焼く火。のび。〈日葡〉 2 野を飛ぶ火。鬼火。「月ともなく星ともなく、一団の—顕(あらは)れ出で」〈浄・栬狩剣本地〉
や‐か【野花】
野に咲く花。野の花。「—黄鳥春風を領じ」〈謡・胡蝶〉
や‐か
[接尾]名詞、形容詞の語幹、擬声語・擬態語など、状態を表す語に付いて形容動詞の語幹をつくる。いかにもそのようなようすである、いかにもそのような感じがする、という意を表す。「はな—」「しめ—」「お...
におい‐やか【匂いやか】
[形動][文][ナリ] 1 つやつやと輝くように美しいさま。におやか。「彼女の顔の白さが薄闇のなかに—に仄めいた」〈秋声・仮装人物〉 2 よい香りが立ちこめているさま。かぐわしいさま。におやか。...
なえ‐やか
[形動ナリ]「なよやか」に同じ。「—なる直垂(ひたたれ)の腰つき」〈延慶本平家・二末〉
あお‐やか【青やか】
[形動ナリ]青々としているさま。「築地の上の草—なるも」〈和泉式部日記〉
たお‐やか
[形動][文][ナリ]《「たお」は「たわ(撓)」の音変化》 1 姿・形がほっそりとして動きがしなやかなさま。「—な少女のからだ」「—になびく柳」 2 態度や性質がしとやかで上品なさま。「—な女性...
にお‐やか【匂やか】
[形動][文][ナリ] 1 「においやか1」に同じ。「電灯の光を浴びている遊女(おんな)の—な白粉の顔が」〈近松秋江・青草〉 2 「においやか2」に同じ。「ふかぶかと胸一杯に—な空気を吸い込んだ...