かぎ【鉤】
1 先の曲がった金属製の器具。物をひっかけるのに使う。また、そうした形のもの。 2 長い柄の先に1が付いたもの。物にひっかけて引き寄せたり、武器にしたりする。 3 「鉤括弧(かぎかっこ)」に同じ。
かぎ‐おくみ【鉤衽】
衽の裁ち方の一。衽先を斜めに組み合わせて裁ったもの。
かぎおくみ‐だち【鉤衽裁ち】
長着の衽を鉤衽に裁つこと。用布が不足で布の表裏のない両面物のときの裁ち方。
かぎ‐かずら【鉤葛】
アカネ科の蔓性(つるせい)の木本。房総半島以西の山地に自生。葉は卵形で対生し、基部に小枝の変化した鉤があり、これで他に絡み付く。夏、白緑色の筒形の小花を球状につける。鉤を乾かしたものを漢方で釣藤...
かぎ‐かっこ【鉤括弧】
文章表記中などで用いる 「 」『 』の記号。会話や引用、注意語句などを示すのに用いる。→括弧
かぎ‐がた【鉤形/鍵形】
鉤(かぎ)のように、先端が直角に曲がった形。
かぎ‐ざき【鉤裂き】
布や衣服がくぎなどにひっかかって鉤形に裂けること。また、その裂けきず。
かぎ‐じゅうじ【鉤十字】
⇒ハーケンクロイツ
かぎ‐ずみ【鉤墨】
木材に墨縄で引く長い線に対して、墨差しを用いてそれに直角に引く線。
かぎ‐づめ【鉤爪】
動物のもつ、下向きの鉤形に湾曲し、鋭くとがる爪。有蹄(ゆうてい)類・霊長類以外の哺乳類と、爬虫(はちゅう)類・鳥類にみられる。