[動ガ下一][文]に・ぐ[ガ下二]
  1. 捕まらないように、追って来るものの力の及ばない所に身を置く。「犯人は盗難車で—・げたらしい」「一目散に—・げる」

  1. 自由のきかない所や危険から抜け出して、去る。「ライオンが檻 (おり) から—・げる」「命からがら—・げる」

  1. 面倒なこと、いやなことから積極的に遠ざかろうとする。直面するのを回避する。「やっかいな仕事から—・げる」「—・げないで真っ向から勝負する」

  1. 運動競技で、首位を行く者が、後続する者に追いつかれないで勝つ。「先行したままゴールまで—・げる」

  1. からだが望ましい構えから後方へ引いた状態になる。ひける。「腰が—・げている」

  1. 室内容器の中の気体や味などが、そのまま保たれないで外へ出てしまう。「熱が—・げる」「土鍋はさめにくい上に風味も—・げない」

[用法]にげる・[用法]のがれる——「命からがら逃げる(のがれる)」のように、好ましくない事物から遠ざかる意の場合は相通じて用いられる。◇「逃げる」には、相手につかまらないように、またつかまっている場から抜け出して去る意がある。「警官の姿を見てスリは逃げた」「手錠のまま逃げた犯人」◇「のがれる」は「逃げる」の文章語であり、危険状態不快な思いから離れる意がある。「都会騒音からのがれる」「危うく難をのがれる」◇「逃げる」「のがれる」はともに面倒なことにかかわらないで避けようとする意がある。どちらを使うかは慣用により固定しており、「責任をのがれる」「災いをのがれる」などと使う。

出典:gooニュース

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