㋑所属。…に属する。…のうちの。「財務省—事務次官」
「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲—いづこに月やどるらむ」〈古今・夏〉
「家—人々いと多かりけるに合はせて」〈竹取〉
「八島 (やしま) —戦にうち勝ちぬ」〈平家・一一〉
㋔時。…における。「10月—中旬」
「夏—蝉 (せみ) 」〈徒然・七〉
「行成大納言 (かうぜいのだいなごん) —額」〈徒然・二五〉
「妻 (め) —女」〈竹取〉
㋗性質・状態。…のようすの。…の状態である。「瀕死 (ひんし) —重傷」「縦じま—シャツ」
「等閑 (なほざり) —心」〈徒然・九二〉
「まろ、この歌—返しせむ」〈土佐〉
㋜目標。…のための。「お祝い—プレゼント」
㋝比喩。…のような。「花—都」
「ありさりて後も逢はむと思へこそ露—命も継ぎつつ渡れ」〈万・三九三三〉
5 連用修飾格を表す。
2 (「の…ないの」の形で用い、「の」「ないの」のそれぞれ前に同じ形容詞をともなって)程度がはなはだしい意を表す。「寒い—寒くない—ってふるえあがったよ」「痛い—痛くない—って涙が出てきたよ」