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あ‐ち【方】 の意味

  1. [代]遠称の指示代名詞。あっち。あちら。
    • 「畠主、―へまはり、こちへまはりして」〈虎明狂・竹の子
  • あ‐ち【方】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・という番頭の声に連れて、足も裾も巴に入乱るるかのごとく、廊下を彼方へ、隔ってまた跫音、次第に跫音。

      泉鏡花「伊勢之巻」

    • ・・・ その麓まで見通しの、小橋の彼方は、一面の蘆で、出揃って早や乱れかかった穂が、霧のように群立って、藁屋を包み森を蔽うて、何物にも目を遮らせず、山々の茅薄と一連に靡いて、風はないが、さやさやと何処かで秋の暮を囁き合う。

      泉鏡花「海の使者」

    • ・・・ 遥か、彼方には、海岸の小高い山にある神社の燈火がちらちらと波間に見えていました。

      小川未明「赤い蝋燭と人魚」