しんきんえん【心筋炎】
心筋に炎症が起こる病気。リウマチ熱・肺炎・猩紅熱 (しょうこうねつ) ・ウイルス性疾患などの経過中あるいは回復期に発症することが多い。
しんきんこうそく【心筋梗塞】
心臓の冠状動脈の、血栓などによる閉塞、急激な血流の減少により、酸素と栄養の供給が止まり、心筋が壊死 (えし) した病態。激しい狭心痛、ショック状態などが起こる。中年以後に多い。MI(myocardial infarction)。
しんきんしょう【心筋症】
心臓を動かす筋肉に異常が発生し、心機能の低下をきたす疾患。心筋の細胞が肥大・変質するなどして、心臓から全身に血液を送り出すポンプ機能が低下し、動悸 (どうき) ・息切れ・呼吸困難などの症状が起こる。心筋が厚くなる肥大型心筋症、心筋が薄くなる拡張型心筋症、心筋が硬くなる拘束型心筋症などがある。 [補説]心筋疾患のうち、原因が特定されていない特発性のものが心筋症とされ、原因または全身疾患との関連が明らかになっているもの(特定心筋症)とは区別される。