[用法]それぞれ・[用法]おのおの——「持っていく
荷物のそれぞれ(おのおの)に
名札をつける」「切符はそれぞれ(おのおの)
自分で持ちなさい」のようにひとつひとつの意では相通じて用いられる。◇「それぞれ」は、「人それぞれに好みが違う」「
映画も
芝居もそれぞれ
魅力がある」のように、
複数の人や物の個々を異なるものとしてとらえる
傾向がある。この
場合に「おのおの」を使うのは
適当でない。また、「それぞれ」は人や物だけでなく
事柄についても用いて、「
料理、
洋裁それぞれに
才能を
発揮する」などという。◇「おのおの」は、「
会員のおのおのが
意見を言った」「
出品されたどの
作品もおのおの力作である」のように、ひとりひとり、ひとつひとつを
同列に扱って、個を含んだ
全体という意味合いがある。◇
類似の語に「めいめい」がある。「めいめい」は、人についてのみ使う。
全体を
問題とせず、ひとりひとりという
意味で使う。「切符はめいめいお持ち願います」