[用法]敵 (てき) ・[用法]かたき——
自分にとって害をなすもの、滅ぼすべき
相手の意では「敵」も「かたき」も相通じて用いられるが、
普通は「敵」を使う。「かたき」はやや
古風ないい方。◇「敵」は
戦争・
競争・
試合の相手全般について使う。「敵を負かす」「敵に屈する」「敵が多い」◇争いなどの
相手の意で使う「かたき」は、「恋がたき」「
商売がたき」「碁 (ご) がたき」のように複合語として用いられることが多い。◇深い恨みを抱き、滅ぼしたいと思う
相手の意では「かたき」を使う。「親のかたきを討つ」「父のかたきを取る」「目のかたきにする」など。◇
類似の語に「あだ」がある。「かたき」と同じように使われ、「あだ(かたき)討ち」などという。ただし「恩をあだで返す」は「かたき」で置き換えられない。