奈良市にある華厳宗の大本山。南都七大寺の一。聖武天皇の発願により創建。行基が勧進し、良弁 (ろうべん) が開山。本尊の盧舎那 (るしゃな) 仏(奈良の大仏)の開眼供養は天平勝宝4年(752)。同6年には鑑真が来日して戒壇院を創設、三大戒壇の中心となる。のち、度々の兵火で被害を受けたが、平安時代末の重源や江戸時代の公慶によって復興。建造物の多くが国宝で、奈良時代の遺構として転害門 (てがいもん) 、法華堂、正倉院などとともに創建当時の不空絹索観音、日光・月光菩薩像をはじめ、各時代の美術品・文化財を多数残している。宝永6年(1709)再建の大仏殿は、日本最大の木造建造物。平成10年(1998)「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。金光明四天王護国寺。総国分寺。大華厳寺。→奈良の大仏
出典:青空文庫
・・・薬師寺で拾った瓦や、東大寺で買った鐘や、いろ/\のものが入っている・・・ 小川未明「舞子より須磨へ」
・・・どこの鐘かと聞くと、東大寺の大釣鐘が初夜を打つのであるという。東大寺・・・ 正岡子規「くだもの」
・・・の君虫干や甥の僧訪ふ東大寺祇園会や僧の訪ひよる梶がもと味噌汁をく・・・ 正岡子規「俳人蕪村」