おおせ【仰せ】
《動詞「おお(仰)す」の連用形から》 1 目上の人からの「言いつけ」「命令」の尊敬語。お言いつけ。ご命令。「—の通りに従う」 2 おっしゃること。お言葉。「—のとおりです」
おおせ‐あわ・す【仰せ合はす】
[動サ下二]「言い合わせる」の尊敬語。ご相談になる。「上皇もこの大臣を深く御頼みありて、—・せらるる事懇(ねんごろ)なり」〈古活字本保元・上〉 [動サ四]に同じ。「ソノ夜ノ酒宴ニ、コノ謀叛...
おおせ‐いだ・す【仰せ出だす】
[動サ四]「言い出す」の尊敬語。言葉にお出しになる。また、お命じになる。「この事いかんあるべきと—・されければ」〈太平記・二〉
おおせ‐か・く【仰せ掛く】
[動カ下二]上位の者が下位の者に言葉をかける。命令する。また、その意の尊敬語。「ゆるし給ふよし—・けて帰りぬれば」〈宇治拾遺・一〇〉
おおせ‐かた【負せ方】
貸し方。貸し主。債権者。「—は身分相応の損あり」〈都鄙問答・二〉
おおせ‐がき【仰せ書き】
貴人の言葉を書き記すこと。また、その文書。仰せ文。「人づての—にはあらぬなめりと、胸つぶれて、とく開けたれば、紙にはものも書かせ給はず」〈枕・一四三〉
おおせ‐き・ける【仰せ聞ける】
[動カ下一]《「聞ける」は「聞かせる」の意》「言い聞かせる」の尊敬語。言ってお聞かせになる。「御生国はいづくいづくの御方ぞ、—・けられよ」〈浄・万年草〉
おおせ‐ごと【仰せ言】
仰せられた言葉。お言葉。また、命令のお言葉。「雪は今日までありや、と—あれば」〈枕・八七〉
おお‐せたい【大世帯】
「大所帯(おおじょたい)1」に同じ。
おお‐せっか【大雪加】
スズメ目センニュウ科センニュウ属の鳥。全長13センチくらい。背中は褐色で黒い縦縞(たてじま)があり、腹は白い。本州北部の湿地に分布するが、数が非常に少ない。