なか‐ざ【中座】
講談師の階級で、前座と真打(しんうち)(後座)との中間に位するもの。中座読み。
なかざ【中座】
大阪市中央区道頓堀にあった劇場。承応年間(1652〜1655)の創立という。「中の芝居」とよばれ、江戸時代は大坂の歌舞伎興行の中心であった。平成11年(1999)閉鎖。
なか‐ざし【中差/中挿】
1 (中挿)丸髷などの髻(もとどり)の中央に左右から差す笄(こうがい)。 2 箙(えびら)の中に差し入れてある矢で、上差(うわざし)以外の征矢(そや)。戦闘用とした。
なかざと【中里】
姓氏の一。 [補説]「中里」姓の人物中里介山(なかざとかいざん)中里恒子(なかざとつねこ)
なかざと‐かいざん【中里介山】
[1885〜1944]小説家。東京の生まれ。本名、弥之助。キリスト教・仏教・社会主義を遍歴。大長編「大菩薩峠(だいぼさつとうげ)」は大衆文学の代表作。
なかざと‐つねこ【中里恒子】
[1909〜1987]小説家。神奈川の生まれ。「乗合馬車」で女性で初の芥川賞受賞。生を見据える作風が晩年に開花した。小説「歌枕」「誰袖草(たがそでそう)」など。
なかざわ【中沢】
姓氏の一。 [補説]「中沢」姓の人物中沢(なかざわ)けい中沢啓治(なかざわけいじ)中沢道二(なかざわどうに)中沢不二雄(なかざわふじお)中沢良夫(なかざわよしお)中沢臨川(なかざわりんせん)
なかざわ‐けい【中沢けい】
[1959〜 ]小説家。神奈川の生まれ。本名、本田恵美子。高校生の恋愛と性体験を描いた自伝的小説「海を感じる時」でデビュー、ベストセラーとなる。他に「野ぶどうを摘む」「水平線上にて」「豆畑の昼」など。
なかざわ‐けいじ【中沢啓治】
[1939〜2012]漫画家。広島の生まれ。自身の被爆体験をもとに、原爆や戦争をテーマにした作品を発表。特に「はだしのゲン」はベストセラーとなり、多くの外国語に翻訳されている。
なかざわ‐どうに【中沢道二】
[1725〜1803]江戸中期の心学者。京都の人。名は義道。通称、亀屋久兵衛。手島堵庵(てじまとあん)に師事。江戸に参前舎を開き、心学の布教につとめた。著「道二翁道話」など。