な‐や【納屋】
1 屋外に建てられた物を納めておく小屋。 2 漁業地で、若者を起居させる網元の小部屋。 3 室町時代、海産物を保管するため港町の海浜に設けた倉庫。 4 江戸時代、河岸(かし)に建てられていた商品倉庫。
なや‐しゅう【納屋衆】
室町時代、海岸に倉庫を持ち、それを貸し付けていた堺の豪商。その中から選ばれた者が市政を執った。
なや・す【萎す】
[動サ五(四)] 1 衣服などをしなやかにする。また、物を柔らかくする。「痛い頭を—・そうとして」〈秋声・黴〉 「着—・したる、ものの色もあらぬやうに見ゆ」〈かげろふ・上〉 2 気力をなくさせる...
なや‐すけざえもん【納屋助左衛門】
安土桃山時代の豪商。堺の人。文禄2年(1593)ルソンに渡航し、持ち帰った壺・傘・ろうそくなどを豊臣秀吉に献じた。のち、奢侈(しゃし)をとがめられて没落。呂宋(るそん)助左衛門。生没年未詳。
なや‐せいど【納屋制度】
⇒飯場制度(はんばせいど)
なやまし・い【悩ましい】
[形][文]なやま・し[シク]《動詞「なや(悩)む」の形容詞化》 1 悩むことがあって苦しい。難儀である。「焦りと苛立ちの—・い日々を送る」 2 官能が刺激されて、心が平静でいられない。「—・い...
なやま・す【悩ます】
[動サ五(四)]悩むようにする。苦しめる。「頭を—・す」「腰痛に—・される」
なやみ【悩み】
1 思いわずらうこと。心の苦しみ。「—の種が絶えない」 2 やまい。病気。「御目の—さへ、この頃重くならせ給ひて」〈源・明石〉
なや・む【悩む】
[動マ五(四)] 1 決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛める。思いわずらう。「進学か就職かで—・む」「恋に—・む若者」「人生に—・む」 2 対応や処理がむずかしくて苦しむ。...
なや・める【悩める】
[動マ下一][文]なや・む[マ下二]悩ます。苦しめる。「子の将来に心を—・める」