うえ‐の‐おのこ【上の男】
殿上人(てんじょうびと)。
うえ‐の‐さぶらい【上の候】
清涼殿の殿上(てんじょう)の間(ま)。
うえ‐の‐ぞうし【上の雑仕】
女御(にょうご)の入内(じゅだい)や五節(ごせち)などのとき、宮中に臨時に置かれて雑用を務めた女官。うえぞうし。「—、人のもとなる童(わらはべ)も」〈枕・九二〉
うえ‐の‐にょうぼう【上の女房】
天皇のそば近く仕え、身辺の世話をする女官。「御前に候ふ人々、—、こなた許されたるなど参りて」〈枕・二三〉
うえ‐の‐ほうがん【上の判官】
検非違使(けびいし)で六位の蔵人(くろうど)に任じられた者。
うわ‐の‐そら【上の空】
[名・形動] 1 他の事に心が奪われて、そのことに注意が向かないこと。また、そのさま。心が浮ついて落ち着かないさま。「—で人の話を聞く」 2 天空。空中。そら。「山の端の心もしらで行く月は—にて...
かみ‐の‐く【上の句】
1 短歌1首の前半五・七・五の3句をいう。⇔下(しも)の句。 2 連歌で、五・七・五の句。 3 俳句で初めの5文字。
かみ‐の‐と【上の戸】
清涼殿の殿上(てんじょう)の間(ま)の東口にあった妻戸。殿上の東の入り口。
かみ‐の‐とおか【上の十日】
月の初めの10日間。上旬。「十月といふ—すぎぬ」〈宇津保・国譲下〉
かみ‐の‐ま【上の間】
1 上座にあたる部屋。奥の間。 2 江戸城本丸御用部屋のうち、大老や老中が政務を執った部屋。かみのへや。