い‐ど【井戸】
1 地下深く掘り、地下水を汲みあげるようにしたもの。「—が涸(か)れる」「掘り抜き—」→井 2 「井戸茶碗」の略。
いど‐がえ【井戸替え】
井戸水をすっかりくみ出して中を掃除をすること。古くから夏の行事として行われた。井戸さらえ。さらし井。《季 夏》「—のをはりし井戸を覗きけり/草城」
いど‐がわ【井戸側】
土砂の崩れ落ちるのを防ぐために、井戸の周囲に設けた囲い。井筒(いづつ)。
いどがわ‐いこ【井戸川射子】
[1987〜 ]詩人・小説家。兵庫の生まれ。平成31年(2019)詩集「する、されるユートピア」で中原中也賞、令和3年(2021)「ここはとても速い川」で野間文芸新人賞受賞。「この世の喜びよ」で...
いど‐ぐるま【井戸車】
井戸の上の横木につるし、井戸縄をかけて、つるべを上下させる滑車。
いど‐さらえ【井戸浚え】
「井戸替え」に同じ。
いど‐ぢゃわん【井戸茶碗】
高麗(こうらい)茶碗の一。全体に淡い卵色の釉(うわぐすり)がかかり、胴にはろくろ目が目立つ。李朝前期の朝鮮で焼かれたもので、室町時代以来、茶人が愛用。最高のものとされる。いど。
いど‐ばた【井戸端】
井戸のそば。井戸の付近。
いどばた‐かいぎ【井戸端会議】
井戸端などで、近所の女たちが水くみや洗濯などをしながら、人のうわさや世間話をすることをからかっていった語。転じて、主婦たちが家事の合間に集まってするおしゃべり。「—に花を咲かす」
いど‐べい【井戸塀】
政治家が政治や選挙に自己の財産をつぎ込んで貧しくなり、井戸と塀しか残らないということ。「—代議士」