か・ぬ【兼ぬ】
[動ナ下二]「か(兼)ねる」の文語形。
かね‐あい【兼(ね)合い】
1 二つのものがうまくつりあいを保つこと。均衡。平均。「予算との—で決める」 2 よい程合。「見込みの—、はづれけん」〈浄・薩摩歌〉
かね‐あ・う【兼(ね)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 両方がうまくつりあう。「需要と供給がうまく—・う」 2 互いに気がねをする。「兄弟心を—・ひて」〈浄・歌軍法〉
かねあきら‐しんのう【兼明親王】
[914〜987]醍醐天皇の皇子。源姓を名のり、左大臣となったが、関白藤原兼通にうとまれて辞任、嵯峨(さが)に引退。学問・詩歌にすぐれ、作品は本朝文粋・和漢朗詠集に収載。著「池亭記」。小倉親王。...
かねうじ【兼氏】
鎌倉末期の刀工。正宗の弟子で正宗十哲の一人。大和から美濃国多芸郡志津に移り、志津三郎と称した。
かね‐がね【予予/兼ね兼ね】
[副]以前から。かねて。「おうわさは—承っておりました」
かね‐ごと【予言/兼ね言】
前もって言いおいた言葉。約束の言葉。「思ひいでよ誰が—の末ならむ昨日の雲のあとの山風」〈新古今・恋四〉
かねさだ【兼定】
室町後期の美濃の刀工。和泉守。「定」のウ冠の下を「之」と銘したので之定(のさだ)とよばれた。生没年未詳。
かね‐せんじ【兼ね宣旨】
⇒兼宣旨(けんせんじ)
かね‐そな・える【兼(ね)備える】
[動ア下一][文]かねそな・ふ[ハ下二]二つ以上のものを合わせ持っている。兼備する。「知力と体力を—・える」