う‐せつ【迂拙】
[名・形動]うかつで世渡りのへたなこと。愚かでまずいこと。また、そのさま。「古渡は風采揚らず、挙止—であったので」〈鴎外・渋江抽斎〉 [代]一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう。迂...
ぐ‐せつ【愚拙】
[代]《「愚かでつたない者」の意から》一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう語。愚生。
げ‐せつ【下拙】
[名]卑しいこと。〈日葡〉 [代]一人称の人代名詞。男子が自分をへりくだっていう語。拙者。「—も初の出府ゆゑ」〈洒・辰巳之園〉
こう‐せつ【巧拙】
たくみなことと、つたないこと。じょうずとへた。「作品の—を問わない」
こ‐せつ【古拙】
[名・形動]古風で技巧的にはつたないが、素朴で捨てがたい味わいのあること。また、そのさま。「—な民芸品」 [派生]こせつさ[名]
じょせつ【如拙】
室町時代の画僧。相国寺の僧で周文の師と伝える。初期水墨画壇の中心人物の一人。代表作「瓢鮎(ひょうねん)図」。生没年未詳。
すずき‐だいせつ【鈴木大拙】
[1870〜1966]仏教哲学者。石川の生まれ。今北洪川(いまきたこうせん)・釈宗演について禅を修行。仏教、特に禅の思想の研究・普及に努力。仏教関係の英文著作も多く、海外での名声が高い。文化勲章...
せつ【拙】
[名・形動]じょうずでないこと。つたないこと。また、そのさま。⇔巧。「主人は寧ろ—な部類に属すると云ってよろしい」〈漱石・吾輩は猫である〉 [代]一人称の人代名詞。男性が自分自身をへりくだっ...
せつ【拙】
[常用漢字] [音]セツ(漢) [訓]つたない まずい 1 つたない。まずいこと。「拙攻・拙守・拙速・拙劣/古拙・巧拙・稚拙」 2 自分や自分に関することを謙遜していう語。「拙稿・拙者・拙宅」
ち‐せつ【稚拙】
[名・形動]幼稚で未熟なこと。また、そのさま。「—な文章」 [派生]ちせつさ[名]