き‐がわ【黄皮/橘皮】
橘(たちばな)などの実の皮。刻んで香辛料として料理に用いる。〈和名抄〉
きっちゅう‐の‐たのしみ【橘中の楽しみ】
《中国の巴邛(はきょう)で、橘(たちばな)の実を割ってみると、その中で二人の仙人が向かいあって碁を楽しんでいたという「幽怪録」の故事から》将棋や囲碁をする楽しみ。
きつ【橘】
[人名用漢字] [音]キツ(漢) [訓]たちばな 1 木の名。タチバナ。「橘中/柑橘類」 2 橘(たちばな)氏のこと。「源平藤橘」 [難読]枸橘(からたち)
たちばな【橘】
1 ミカン科の常緑小高木。枝にとげをもち、葉は小さい。6月ごろ、白い5弁花を開く。実は小さく、黄熟しても酸味が強く苦みもあり食用にはしない。日本たちばな。《季 実=秋 花=夏》「青き葉の添ふ—の...
たちばな【橘】
姓氏の一。 古代の有力な氏。敏達天皇5世の孫美努(みぬ)王の妻、県犬養三千代(あがたいぬかいのみちよ)が和銅元年(708)に橘宿禰(たちばなのすくね)を賜り、のち、その子の葛城(かつらぎ)王...
たちばな‐あけみ【橘曙覧】
[1812〜1868]江戸末期の歌人・国学者。越前の人。姓は井手とも。号、志濃夫廼舎(しのぶのや)。田中大秀に国学を学び、「独楽吟(どくらくぎん)」など清新で自由な歌風を生んだ。家集「志濃夫廼舎...
たちばな‐えなお【橘枝直】
⇒加藤枝直(かとうえなお)
たちばな‐しゅうた【橘周太】
[1865〜1904]陸軍軍人。長崎の生まれ。日露戦争中、大隊長として首山堡の争奪戦で戦死。海軍の広瀬武夫中佐と並んで「軍神橘中佐」と称された。
たちばな‐しらき【橘樸】
[1881〜1945]中国研究家・ジャーナリスト。大分の生まれ。王道国家論など満州国の理念を説き、合作社運動を進める。著作に「支那思想研究」「支那社会研究」など。
たちばな‐しんとう【橘神道】
江戸時代に普及した神道の一派。橘三喜(たちばなみつよし)が唱道し、垂加神道派の玉木正英が大成。橘家神道(きっけしんとう)。