しぶ‐く・る【渋くる】
[動ラ五(四)] 1 なめらかに動かない。また、ためらう。しぶる。「此間から—・って居たが」〈風葉・青春〉 「目ガ—・ル」〈日葡〉 2 渋い味がする。「悪イ茶ヲ飲ウデ口ガ—・ル」〈日葡〉
しぶ‐ごのみ【渋好み】
衣服や装身具などの、落ち着いた深みのあるものを好むこと。また、その人。
しぶさわ【渋沢】
姓氏の一。 [補説]「渋沢」姓の人物渋沢栄一(しぶさわえいいち)渋沢敬三(しぶさわけいぞう)渋沢竜彦(しぶさわたつひこ)
しぶさわ‐えいいち【渋沢栄一】
[1840〜1931]実業家。埼玉の生まれ。一橋家に仕えて幕臣となり、パリ万国博覧会幕府使節団に加わって渡欧。維新後、大蔵省官吏を経て第一国立銀行を設立。各種の会社の設立に参画し、実業界の指導的...
しぶさわ‐けいぞう【渋沢敬三】
[1896〜1963]実業家。東京の生まれ。栄一の孫。日本銀行総裁を経て、敗戦後、幣原(しではら)内閣の蔵相に就任。民俗学・生物学の学者としても知られ、常民文化研究所を主宰、多くの研究者を援助した。
しぶさわ‐たつひこ【渋沢竜彦】
[1928〜1987]仏文学者・小説家・評論家。東京の生まれ。本名、竜雄。サドやコクトーなどフランス文学の翻訳、研究のほか、評論・小説などに活躍。「唐草物語」で泉鏡花文学賞、「高丘親王航海記」で...
しぶ‐したじ【渋下地】
漆器の素地(きじ)に柿渋を塗って下塗りとしたもの。
しぶ‐しぶ【渋渋】
[副]気が進まぬまま、しかたなく物事をするさま。嫌々ながら。「—(と)承諾する」 [形動ナリ]に同じ。「童(わらは)—に法師になりにけり」〈宇治拾遺・五〉
しぶ‐ずみ【渋墨】
柿渋に灰墨(はいずみ)をまぜ合わせた塗料。防腐剤として板塀などに塗る。
しぶ‐せん【渋扇】
「渋団扇(しぶうちわ)」に同じ。