しげ‐だるき【繁垂木】
間隔を詰めて並べた軒先の垂木。また、そのような配置。⇔疎(まばら)垂木。
しげ‐の【繁野】
草木の茂った野。「夕狩に鳥踏み立て馬並(な)めて御狩ぞ立たす春の—に」〈万・九三一〉
しげの‐てんらい【繁野天来】
[1874〜1933]詩人・英文学者。徳島の生まれ。本名、政瑠(まさる)。「早稲田文学」に詩を発表。また、ミルトン研究に功績を残した。著「ミルトン失楽園物語」など。
しげ‐ぼね【繁骨】
1 格子の、桟の目が細かいもの。また、その格子。 2 提灯(ちょうちん)の、骨の数が多いもの。
しげ‐み【茂み/繁み】
草木の生い茂っている所。「葦(あし)の—」《季 夏》
しげ‐めゆい【滋目結い/繁目結い】
一面に絞り染めを施した総模様。
しげ‐もん【繁文】
一定の文様を狭い間隔で密に繰り返したもの。また、その織物や染め物。⇔遠文(とおもん)。
しげ‐やま【繁山】
草木の生い茂った山。「—の谷辺(たにへ)に生ふる山吹を」〈万・四二〇九〉
しげよし【繁慶】
桃山時代・江戸初期の刀工。三河の人。江戸新刀の名工。駿河で鉄砲鍛冶となり、清尭と称す。のちに江戸で刀を作り、繁慶(はんけい)と改名した。生没年未詳。
しげり【茂り/繁り】
草木などが生い茂ること。また、茂った所。しげみ。「青葉の—」《季 夏》「山伏の法螺(ほら)吹立つる—かな/子規」