ふ‐しょく【腐植】
土壌中で動植物が不完全に分解してできる黒褐色の有機質。
ふ‐しょく【腐食/腐蝕】
[名](スル) 1 腐って物の形がくずれること。また、腐らせて物の形をくずすこと。「土台が—する」 2 金属材料が水・酸素などとの化学反応によって表面から変質・消耗してゆくこと。また、その現象。...
ふしょくえいよう‐こ【腐植栄養湖】
湖沼型の一。多量の腐植質を含み、水色が褐色を帯びるもの。腐植質が栄養塩類を吸着し、プランクトンの生育を妨げる。高山や高緯度地方に多い。
ふしょく‐こう【腐食孔】
金属などの固体表面が腐食する際に生じるくぼみ。エッチピット。食孔。食凹。
ふしょく‐さん【腐植酸】
⇒フミン酸
ふしょく‐しつ【腐植質】
生物、特に植物の枯死体が微生物の働きにより分解されてできる無定形の物質。
ふしょく‐ど【腐植土】
腐植質を20パーセント以上含む土壌。黒または黒褐色を呈し、肥沃で保水性・通気性ともにすぐれ、作物の栽培に適する。
ふしょく‐どうばん【腐食銅版】
銅版の技法の一。銅板の表面を防食剤で覆い、凹状にする部分の銅面のみを露出させ、その部分を腐食させて原版を作るもの。エッチング、アクアチントなど。
ふしょくのこうぞう【腐蝕の構造】
森村誠一の長編推理小説。飛行機事故後に消息不明となった若き原子力科学者の行方を追う新妻の追跡行を描く。昭和47年(1972)刊行。第26回日本推理作家協会賞受賞。
ふしょく‐やく【腐食薬】
潰瘍(かいよう)・いぼなどの除去のため、組織を破壊・壊死(えし)させる薬物。水酸化カリウム・トリクロル酢酸など。