さし‐こ・む【鎖し籠む】
[動マ四]「鎖し籠もる」に同じ。「女房も—・みて臥したる」〈源・横笛〉 [動マ下二]「さしこめる」の文語形。
さし‐こ・める【鎖し籠める】
[動マ下一][文]さしこ・む[マ下二]中に入れて堅く閉じる。「未だ宵ながら松立てる門は一様に—・めて」〈紅葉・金色夜叉〉
さし‐こも・る【鎖し籠もる】
[動ラ四]門や戸を締めきってひきこもる。閉じこもる。「ことながき物忌みに—・りたるほどに」〈かげろふ・上〉
さし‐と・む【鎖し留む】
[動マ下二]戸や門を閉ざし中にとじこめる。「—・むる葎(むぐら)や繁き東屋のあまりほどふる雨そそきかな」〈源・東屋〉
さ‐じょう【鎖攘】
《「鎖港攘夷」の略》港を閉じて外国船の入港・交易を禁止し、外国人を撃ち払うこと。「王政一新の前日までは、—を唱えるものは忠誠とせられ」〈藤村・夜明け前〉
さ‐じょう【鎖状】
鎖(くさり)のようにつながっている状態。
さじょう‐かごうぶつ【鎖状化合物】
⇒鎖式(さしき)化合物
さじょう‐こうぶんし【鎖状高分子】
分子(単量体)が鎖状に結合した高分子(高重合体)。天然ゴム・セルロース・でんぷん・たんぱく質などがある。線状高分子。直鎖状高分子。⇔網状高分子。
さじょう‐ぶんし【鎖状分子】
原子や原子団が鎖状に結合した分子。高分子(高重合体)の場合は鎖状高分子とよばれる。糸状分子。線状分子。
さ・す【差す/指す】
[動サ五(四)] 1 (差す) ㋐(「射す」とも書く)まっすぐに光が照り入る。光が当たる。「西日が—・す」 ㋑潮が満ちてくる。また、水が増して入り込む。しみ込む。「潮が—・す」「氾濫した川の水が...