はせ‐くだ・る【馳せ下る】
[動ラ五(四)] 1 高地から低地へ馬などをかけさせる。走り下る。「ふもとの村まで—・る」 2 大急ぎで都から地方へ向かう。「都を立って播磨国に—・り」〈太平記・二七〉
はせ‐さん・じる【馳せ参じる】
[動ザ上一]「馳せ参ずる」(サ変)の上一段化。「急を聞き—・じる」
はせ‐さん・ずる【馳せ参ずる】
[動サ変][文]はせさん・ず[サ変]大急ぎで参上する。「教え子が師の元へ—・ずる」
はせ‐ちが・う【馳せ違う】
[動ワ五(ハ四)]あちらこちらへと入り乱れて走って行く。「人の—・うプラットフォオムを見ていた」〈鴎外・青年〉
はせ‐ちら・す【馳せ散らす】
[動サ四]全速力で馬を駆けさせる。「用経は、馬に乗りて、—・して殿に参りて」〈宇治拾遺・二〉
はせ‐つ・く【馳せ着く】
[動カ四]走って着く。馬を走らせて到着する。「狐を捕へたる所に—・きたれば」〈今昔・二六・一七〉 [動カ下二]「はせつける」の文語形。
はせ‐つ・ける【馳せ着ける】
[動カ下一][文]はせつ・く[カ下二]走って到着する。大急ぎでかけつける。「女子達が—・けた」〈鴎外・渋江抽斎〉
はせ‐まわ・る【馳せ回る】
[動ラ五(四)]走りまわる。駆けまわる。また、馬で走りまわる。「芝生の上に散開して—・っているのが」〈大仏・帰郷〉
はせ‐むか・う【馳せ向(か)う】
[動ワ五(ハ四)]走っておもむく。急いで行く。「救助隊が現場に—・う」
はせ‐もど・る【馳せ戻る】
[動ラ五(四)]走って戻る。大急ぎで戻る。「出先から—・る」