ゆうせいがく【優生学】
人類の遺伝的素質を向上させ、劣悪な遺伝的素質を排除することを目的とした学問。1883年、英国のF=ゴルトンが提唱。ユージェニックス。
ゆうせいしゅじゅつ【優生手術】
生殖腺を除去することなしに、生殖を不能にする手術。優生保護法に基づいて行われた。精管や卵管の結紮 (けっさつ) などの方法を用いる。断種。
ゆうせいほごほう【優生保護法】
優生学上の見地から不良な子孫の出生を防止し、母体の健康を保護することを目的として、優生手術・人工妊娠中絶・受胎調節の実地指導などについて規定していた法律。昭和23年(1948)施行、平成8年(1996)に優生思想に基づく部分を削除した「母体保護法」に改正・改題。→母体保護法
出典:gooニュース
福岡地裁 旧優生保護法“違憲” 国に約1600万円の賠償命令
旧優生保護法のもと、不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、福岡県内の高齢夫婦が国に損害賠償を求めていた裁判で、30日、福岡地裁は国におよそ1600万円の賠償を命じました。 福岡県内に住むともに聴覚障害のある高齢夫婦は旧優生保護法のもと、夫が説明を受けないまま、不妊手術をさせられたのは憲法違反だなどとして、国に対し1人あたり2200万円の損害賠償を求めていました。
旧優生保護法、手話で「優しく、生きる…」と表現 被害者の苦しみ
旧優生保護法を巡る裁判では自ら疑義の声を上げることが困難な人たちが、被害者となった実態が明らかになっている。ろう者の朝倉さん夫妻もその一人だった。 同法を巡る最初の裁判となった18年当時は「旧優生保護法」の言葉を表す手話表現もなく、ろう者の間では「優しく 生きる 守る 法律」と表現されていたという。
旧優生保護法訴訟、12件目の原告勝訴 「ほっとして涙が」
旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強いられたのは憲法違反として、共に聴覚障害のある福岡市の夫妻が国に計4400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は30日、旧法を違憲と判断し、国に計1644万円の賠償を命じた。上田洋幸裁判長は、不法行為から20年経過すると請求ができなくなる「除斥期間」の適用は「著しく正義・公平の理念に反する」と指摘した。
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