[動ガ五(四)]
  1. (凪ぐ)風がやんで波が静かになる。風波がおさまる。「—・いだ海」

  1. (和ぐ)気持ちが穏やかになる。なごむ。「心が—・ぐ」

[動ガ上二]
  1. 1に同じ。

    1. 「海つ路の—・ぎなむ時も渡らなむかく立つ波に舟出すべしや」〈・一七八一〉

  1. 天候が穏やかになる。よく晴れわたる。

    1. 「雲もなく—・ぎたる朝の我なれやいとはれてのみ世をば経ぬらむ」〈古今・恋五〉

  1. 2に同じ。

    1. 「天離る鄙 (ひな) とも著 (しる) くここだくも繁き恋かも—・ぐる日もなく」〈・四〇一九〉

[補説]「凪」は国字
[動ガ下二]なげる」の文語形。
[動ガ五(四)]刃物を勢いよく横に払って切る。「草を—・ぐ」

出典:青空文庫

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