ソナタけいしき【ソナタ形式】
器楽形式の一。通例二つの主題を対比的に用い、主題の提示・展開・再現の3部から構成される。ソナタや交響曲の第1楽章などに用いられる。
ソナタダカメラ【(イタリア)sonata da camera】
《cameraは、部屋・室の意》室内ソナタ。バロック時代の多楽章ソナタのうち、主として舞曲楽章によるものをいうが、非舞曲楽章を含むものもある。「ソナタ‐ダ‐キエザ」に対していう。→ソナタ
ソナタダキエザ【(イタリア)sonata da chiesa】
《chiesaは、教会の意》教会ソナタ。バロック時代の多楽章ソナタのうち、一般に非舞曲形式による緩‐急‐緩‐急の4楽章構成をとるものをいう。「ソナタ‐ダ‐カメラ」に対していう。→ソナタ
出典:青空文庫
・・・そして第一部の長いソナタを一小節も聴き落すまいとしながら聴き続けて・・・ 梶井基次郎「器楽的幻覚」
・・・はある度までたとえばソナタのごとき楽曲の構造に類する。この比較につ・・・ 寺田寅彦「映画芸術」
・・・実際連句一巻の形式はソナタのごとき音楽形式とかなりまで類似した諸点・・・ 寺田寅彦「俳諧の本質的概論」