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連語《形容詞「け(怪)し」の未然形+打消しの助動詞「ず」》
  1. 特に何ということもない。たいしたことがない。

    1. 「世の中のかくはかなければ、—◦ぬ童 (わらはべ) の行く先思ひやられて」〈宇津保・春日詣〉

  1. はなはだ不都合である。あるまじきことだ。

    1. 「何か—◦ず侍らむ。道理なき事にも侍らばこそあらめ」〈落窪・三〉

  1. 常識を外れている。普通ではない。

    1. 「—◦ぬ泰親が今の泣きやうや」〈平家・三〉

  1. 異様である。あやしげだ。

    1. 木霊 (こたま) など云ふ、—◦ぬかたちもあらはるるものなり」〈徒然・二三五〉

  1. 並大抵でない。はなはだしい。

    1. 「—◦ぬお寒さでございます」〈滑・浮世風呂・二〉

[補説]形容詞「けし」ですでに、普通でない、よくないの意味があり、それを「ず」で否定した形が、かえってもとの意味を強めることになったもの。
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