かよいどころ【通ひ所】
いつも通っていく所。特に、妻や愛人の所。「なほざりの—もあまたになるを」〈源・匂宮〉
かよいばこ【通い箱】
1 商店や製造元などが、取引先や得意先に注文の品物を入れて届けるのに使う箱。 2 掛け売りの通い帳を入れる箱。 3 座敷飾りの小箱。もとは、医者へ薬を取りに行くときに用いた。
かよいぶね【通い船】
1 一定の航路を行き来する小船。 2 河川・港湾などで、本船と陸地との間を連絡する小船。
かよいぼん【通い盆】
食事の給仕に使う盆。
かよいめ【通ひ女】
「かよいおんな」に同じ。「折節の御—とはなりぬ」〈浮・一代女・五〉
かよいこん【通い婚】
婚姻形態の一。夫婦が同居せず、夫または妻が時々相手の住まいを訪ねて何日か暮らす形式。週末に会うことが多いため「週末婚」ということもある。別居婚。 [補説]平安時代には男が女のもとに通うのが普通であった。