せん‐じ【宣旨】
1 奈良・平安時代、天皇の意向を下達すること。また、朝廷の命令を下に伝えること。宣。 2 平安時代以降、天皇の命を伝える文書。勅旨を蔵人(くろうど)が上卿(しょうけい)に伝え、上卿は外記(げき)...
せんじ‐がき【宣旨書き】
1 宣旨の文書。せじがき。 2 《「宣旨」は勅命を受けて代書したところから》代筆すること。また、その書状。「あぢきなの—やと、ひとりごちて」〈宇津保・蔵開中〉
せんじ‐がみ【宣旨紙】
宣旨を書くのに用いる紙。
せんじ‐の‐つかい【宣旨の使】
勅旨を伝える使者。「—にて斉信の宰相の中将の、御桟敷へ参り給ひしこそ、いとをかしう見えしか」〈枕・一二八〉
せんじ‐ます【宣旨枡】
延久4年(1072)後三条天皇の宣旨によって定められた枡。鎌倉時代まで公的に通用。1升が現在の約6合7勺にあたる。延久の宣旨枡。