す【簾】
すだれ。「男いたくめでて—のもとに歩み来て」〈源・帚木〉
す‐ごし【簾越し】
すだれごし。「荒かりし浪の心はつらけれど—によせし声ぞ恋しき」〈後撰・恋三〉
す‐だれ【簾】
1 《「簀垂(すだ)れ」の意》細く割った竹やアシなどを横に並べ、糸で編み連ねたもの。部屋の隔てや日よけ・目隠しなどに掛けて垂らす。す。《季 夏》「二つ吊(つ)りし—の透間花柘榴(ざくろ)/虚子」...
すだれ‐がい【簾貝】
マルスダレガイ科の二枚貝。浅海の砂底にすむ。貝殻は横長の楕円形で、殻長約6センチ。殻表にすだれ状の輪脈があり、淡褐色の地に褐色の放射帯がある。本州・九州に分布。食用。《季 春》
すだれ‐コリメーター【簾コリメーター】
細い金属を横に並べた2枚のすだれを平行に配置し、遠方の天体からのX線を観測する装置。X線などの高エネルギーの電磁波は、可視光のように鏡で反射させたりレンズで屈折させたりすることが不可能だが、この...