かや【茅/萱】
屋根をふく材料とする草。イネ科のススキ・チガヤやカヤツリグサ科のスゲなどの総称。《季 秋》「—の穂の稚(おさな)き月を眉の上/楸邨」
かや‐と【茅戸/萱所】
茅で覆われている尾根や山腹。山村や登山者の間でいう。
かや‐ねずみ【萱鼠】
ネズミの一種。体長6センチくらいで尾も同じくらい。河原の茅の茂みなどにすむ。夏から冬にかけ、ススキの茎などの地上数十センチの所に草で球形の巣を作り、子を育てる。日本では関東以西に分布。
かや‐の【茅野/萱野】
茅の生えている野原。「葛城(かづらき)の高間の—はや知りて」〈万・一三三七〉
かや‐ば【茅場/萱場】
屋根を葺(ふ)くのに用いる茅を刈る所。また、秣(まぐさ)を刈る所。