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小説に限らず、文章を書く者なら誰しも経験がある誤字脱字のチェックミス。
Web媒体であれば投稿後に修正することも可能ですが、それが出版物となれば話は別です。印刷されたあとで誤字脱字に気づいても、まず修正できません。
誤字脱字の箇所によっては、読者に取り返しのつかない誤解を与えることもありえます。
では、どうすれば誤字脱字のチェックミスをなくせるのでしょうか。
この記事では、誤字脱字チェックミスをなくす心得と、チェックのコツを解説します。
また、誤字脱字チェックを高い精度、かつ効率的にできるおすすめのツールについてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
誤字脱字でよくある事例と主な原因
「誤字脱字」と一括りにしていますが、そこには大きく3つの種類があります。
語彙のミス
とくに数字は、桁を間違えると読者に大きな誤解を与えるので細心の注意が必要です。
文法のミス
とくに尊敬語・丁寧語を間違えると、読者が違和感を覚えやすいので注意しましょう。
作法のミス
どちらも媒体によって扱いは異なりますが、日本語のルールとして覚えておきましょう。
では、これらの誤字脱字はなぜ生まれるのか。
主な原因は、「タイプミス」と「誤変換」です。
スマホの画面にせよ、PCのキーボードにせよ、誰しもタイプするときのクセがあるもので、多くはこのクセから「タイプミス」と「誤変換」は生まれています。
反対に考えると、このクセを把握できればかなりの誤字脱字を減らせるので、これから誤字脱字をチェックするときはぜひ自身のクセが何かも意識してみてください。
誤字脱字チェックミスをなくすための3つの心得
多くの誤字脱字は文章中にごく自然に存在しているため、ただ何となく文章を眺めているだけでは、すべてを見つけるのはまず困難です。
そこで、誤字脱字のチェックミスをなくすために、以下の心得を覚えておいてください。
1.時間には余裕をもつこと
とくに出版物では誤字脱字が残されていると何千、何万部もの書籍が刷り直しになることがあります。1つの誤字脱字で、周囲に多大な迷惑をかけるかもしれないのです。
納期が迫っているのなら、なおさらミスがないようチェックには時間をかけましょう。
2.間違いはあると思うこと
「自分(あの人)の文章だから、大丈夫なはず」と人は物事を都合よく思い込みがちですが、ベテランの小説家でも初稿には必ずと言っていいほど誤字脱字が隠れています。
誰の文章でも「必ず間違いはある」という思いでチェックすることが大切です。
3.周りの手も借りること
人の脳というのは優秀で、これまでの経験から文章の意味を補完することがあります。つまり、誤字脱字の箇所によっては、その人だけでは見つけられないことがあるのです。
ほかの人にもチェックしてもらうことで、ミスを格段に減らせます。
誤字脱字チェックのコツ10選
誤字脱字チェックの心得を覚えたところで、具体的なコツを解説しましょう。
コツ1:時間を空けてからチェックする
文章を書き終えたら、誤字脱字チェックまでに時間を空けるようにしましょう。一旦、別のことに意識を向けることで、客観的な視点でチェックできるようになります。
できれば数日は空けたいものですが、納期が近いときは1時間でも効果的です。
コツ2:プリントアウトする
スマホやPCの画面だけでチェックするよりも、一旦紙に出力した方が効率的に誤字脱字を見つけられることがあります。
画面と紙のダブルでチェックすれば、さらにチェックの精度を上げられるでしょう。
コツ3:エディタとフォントを変える
文章を書くときに使用したものとは別のエディタでチェックするのも、誤字脱字を発見しやすくするコツです。見え方が変わると、違和感に気づきやすくなります。
なお、エディタと一緒にフォントも変えると、さらに効果的です。
コツ4:黙読ではなく音読する
誤字脱字をチェックするときは黙読するのではなく、音読しましょう。目で見るだけでなく、耳で聞きながらチェックするとまた違う視点で違和感に気づきやすくなります。
なお、ほかの人に音読してもらうとさらに視点が広がるのでおすすめです。
コツ7:音読ソフトに読ませてみる
周りにほかの人がいないときは、音読ソフトを使うという手もあります。音読ソフトは文章を淡々と読み上げてくれるので、誤字脱字による違和感が浮きやすいです。
このとき、文章は見ずに、音声にだけ耳を傾けるとより違和感に気づきやすくなります。
コツ6:一文字ごとにチェックする
人の脳は文章を一文や単語のまとまりで認識するため、何も意識せずに読むと、脳が勝手に細かな誤字脱字を補正してしまい見逃しが増えます。
そうならないためにも、文章はできるだけ一文字ごとにチェックしましょう。
コツ7:文字を拡大してみる
紙に出力したり、エディタを変えたりするときに、文字を拡大表示してみるのもおすすめです。一文字をより意識しやすくなるので、細かな誤字脱字も見つけやすくなります。
ただ、拡大しすぎると見づらくなるので、125〜150%あたりがちょうどいいでしょう。
コツ8:蛍光マーカーでチェックする
長文の小説をチェックしていると、どこまでチェックしたかわからなくなることがあります。そこで登場するのが、蛍光マーカーです。
チェックし終えた箇所を、マーカーで塗りつぶせばチェック漏れを防げます。
コツ9:誤字脱字の種類ごとにチェックする
文章を通してチェックしたら、次は誤字脱字の種類ごとにチェックしましょう。よくある事例に焦点を当てることで、チェックの精度をさらに高められるのです。
エディタの検索機能で気になる誤字脱字を検索すれば、簡単にチェックできます。
コツ10:誤字脱字チェックツールを活用する
誤字脱字を効率的にチェックしたいときには、誤字脱字チェックツールを活用するのもおすすめです。ツールによっては、長文を十数秒でチェックできます。
ツールにはうっかりミスがなく、誰でも高い精度でチェックできるのも魅力です。
誤字脱字チェックツールといえば「idraft(アイドラフト)」
誤字脱字チェックツールに興味がある方におすすめなのが、「idraft」です。
「idraft」は、goo辞書が提供するサービスです。ダウンロード数は45万(2023年1月時点)を突破し、趣味で小説を書いている方からプロのライターまで多くの方に愛用されています。
無料のスタンダードプランでも誤字脱字や類語、表記ゆれなどをワンタップでチェックできる上に、提案された項目をワンタップするだけで簡単に修正、変更もできます。
また、そのほかにも書きながらgoo辞書が検索できたり、クラウド同期で端末をまたいでどこでも書けたり、と執筆作業がはかどる機能が満載なのもポイントです。
AppStore:https://idraft.onelink.me/rbat/hduopvl1
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まとめ
この記事では、誤字脱字チェックのコツについて解説してきました。
登場したコツはどれも、プロの編集者も実際に活用している方法です。
中でも、誤字脱字チェックツールは初心者でもプロ並みの精度でチェックできる優れものなので、書いた文章を一度はツールにかけてみることをおすすめします。
そして、ツールに興味が出た方はぜひ、無料から使える「idraft」を試してみてください。
執筆ライター:堀本一徳