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「作家はどうやってモチベーションを維持しているの?」
小説などの創作活動をおこなっている人の中には、執筆のモチベーションが続かずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、執筆時のモチベーションを保つコツが把握でき、楽しみながら創作活動を続けられます。
また「なぜモチベーションが下がってしまうのか」という原因についても解明していきますので、執筆活動に行き詰まっている人はぜひチェックしてみてください。
小説執筆のモチベーションが続かない理由
小説執筆のモチベーション低下につながる要因にはさまざまなものがあります。
とくに以下の3つが主な理由です。
【小説執筆のモチベーション低下につながる要因】
- 自己評価の低さ
- 目標設定の不備
- 環境要因
自分のモチベーションを低下させている要因が何かを把握することで、モチベーション維持のための対策が取れるようになります。
まずは上記3つの理由について詳しくみていきましょう。
自己評価の低さ
執筆のモチベーションが続かない理由として最も多いのが「自己評価の低さ」です。
自分が書きたいと思ったものに不安を感じている人は少なくありません。
しかし、自分の創作物が売れるか売れないか、儲かるか儲からないかは素人目では判断しにくいものです。
何より大事なのは「自分が書きたいものを大切にすること」で、その気持ちがモチベーションにつながります。
創作活動をしていると、馬鹿にする人や批判する人も出てきますが、彼らのことは無視して進むべきでしょう。
不安は常に自分の周りにありますが、仲間に相談したり悩みを共有することで解消されることもあります。
考えることにリソースを割くよりも、自分の小説がベストセラーになっているところを想像し、マイナスの悩みは一旦脇に置いておきましょう。
最後まで書き上げることに全力を尽くすことが大切です。
目標設定の不備
小説執筆のモチベーションに影響する要素として「目標設定の不備」も挙げられます。
締め切りがない創作活動はモチベーションや集中力が切れやすく、のんびり執筆してしまうのです。
人間は外からの命令や強制がないと、怠け者の性質を発揮しやすいところがあります。
そのため、締め切りや他人の目を利用してモチベーションを維持するのがおすすめです。
毎日執筆作業を習慣化したり、定期的な更新を続けたりすることにより、身体がその目標に向かって自動的に動くようになります。
執筆と更新作業が習慣化すると、作品を書き上げられる確率も高まるのです。
環境要因
執筆のモチベーションには「環境的要因」も関与しています。
快適な執筆環境を整えることが、創作意欲を維持する上で重要な役割を果たすのです。
作業場の整理整頓や適切な照明・快適な椅子など、物理的な要素も創作活動のモチベーションに影響を与えることがあります。
また、環境要因には心理的な側面も含まれており、周囲の人間関係・自分自身の精神状態なども執筆活動に影響するものです。
とくに、ストレスや悩みごとが多い状況下では、集中力が低下し創作活動も停滞してしまいます。
執筆活動でのモチベーションを保つコツ
先述した「モチベーションを低下させる要因」を作らないためには、以下のコツを押さえた執筆活動をおこないましょう。
【創作活動のモチベーションを保つコツ】
- 達成可能な目標設定
- 適切な休憩と自己評価の見直し
- 創作仲間とのコミュニケーション
- インプットとアウトプットのバランス
上記4つのコツを意識すれば、集中力や意欲にムラが出にくくなるため、意欲的に自身の執筆活動に向き合えるようになります。
詳しくみていきましょう。
達成可能な目標設定
執筆活動のモチベーションを保つコツとしては、まず「達成可能な目標を設定する」こと。
具体的には、長期・中期・短期それぞれの目標を設定することをおすすめします。
長期的な目標は「ベストセラー作家になる」「多くの人に夢や希望を与える作家になる」というような達成するまでに時間がかかる目標です。
執筆を始めたきっかけを思い出してみると良いでしょう。
ただし、こういった長期的な大きな目標だけでは、なかなか達成感が得られずモチベーションの低下につながってしまいます。
そのため中期・短期の目標もあわせて設定しておきましょう。
中期的な目標としては、「公募に出す」あるいは「自分で締め切りを設定する」などが挙げられます。
一方で短期的な目標は直近で達成できそうな「ノルマ」のことです。
短期的な目標の例については、以下を参考にしてください。
【執筆活動の短期目標の例】
- 〇日以内に第一節まで書き上げる
- 〇日以内にプロットを作る
- 最低1日1枚書き上げる
短期的な目標を達成することで成功体験を蓄積し、中期的な目標へ向かう意欲が維持できます。
また、最低限のノルマを設定することにより、書けない日があったとしても中期的な目標を崩さずに済むでしょう。
適切な休憩と自己評価の見直し
執筆活動のモチベーションを維持するためには「適切な休憩と自己評価の見直し」も重要です。
執筆中は定期的に水分補給や糖分補給をおこない、脳にエネルギーを供給するよう心掛けてください。
また、長時間座り続けることは身体に負担をかけるため、1時間に1回は立って腰を回すなど、身体をほぐすよう努めましょう。
さらに、自己評価の見直しも大切です。
創作活動では、過度な自己評価・自己批判がモチベーション低下の原因になります。
そのため、客観的に自分の作品や進捗状況を評価して、自身に過剰なプレッシャーをかけないようにしてください。
長期的に創作活動を続ける場合は、身体と心のケアを怠らず、自分に優しく接することが大切なのです。
創作仲間とのコミュニケーション
モチベーションの維持には「創作仲間とのコミュニケーション」も有効です。
執筆活動には孤独がつきものですが、語り合える仲間がいると意欲が維持しやすくなります。
息抜きの意味も込めて以下のような交流をするといいでしょう。
【創作仲間とのコミュニケーションの例】
- 小説投稿サイトやSNSを活用して作家同士の交流を図る
- 定期的に交流会などに参加する
- SNSなどで他の作家の発信から刺激をもらう
自分の作品を読んでもらったり、他の作家から刺激を受けたりすることで「書きたい」という気持ちが高まります。
自分も積極的に発信し、作家同士で切磋琢磨することにより、執筆活動の孤独感も払拭できるでしょう。
さらに、悩みや不安がある時は、創作仲間に吐き出し共有することで、心が軽くなり作業に戻りやすくなるのです。
創作仲間とのコミュニケーションを大切にし、互いに支え合いながら創作活動を楽しみましょう。
インプットとアウトプットのバランス
「インプットとアウトプットのバランスを保つ」ことも、モチベーションの維持に効果があります。
納得のいく言い回しや表現ができなかったり、プロットを変更するか迷ったりすると、執筆作業が停滞してモチベーションが下がってしまうのです。
まずは「自分の書きたいこと」に集中し、インプットとアウトプットを繰り返しましょう。
最初はバランスを取るのが難しいかもしれませんが、くじけずに続けると実用的な力が身につきます。
インプットを充実させるには、読書や映画鑑賞などがおすすめです。
それでも行き詰まってしまう時は、休憩をかねて近所を散歩してみるといいでしょう。
これまで書いたストーリーを思い浮かべながら歩くことにより、新しいアイデアや描写のヒントが浮かんでくるかもしれません。
インプットとアウトプットのバランスを保ちながら、自分の作品に対する情熱を維持することが、執筆活動のモチベーションを保つためのカギとなるのです。
執筆環境を整える3つのポイント
執筆環境を整えることは、モチベーションの維持だけでなく創作活動の効率アップにもつながります。
執筆環境を整えるポイントは以下の3つです。
【執筆環境を整える方法】
- 作業スペースの確保(専用の机や椅子の設置)
- 集中力を高める工夫(ヘッドフォンでノイズを遮断・スマホの通知はオフ)
- ルーチンの確立(毎日定時に執筆する・1日のスケジュールに組み込む)
執筆環境を快適に整えることで、作業を始める際の心理的な障壁を取り除き、執筆に集中しやすくなります。
執筆中の集中力を高めることにより、短い作業時間でも効率的に作業できるようになるのです。
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- 言い換え機能
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- 和英
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ぜひ、明日からの執筆に取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
執筆活動のモチベーションを維持するためにはいくつかの工夫が必要です。
気分が落ち込んだり、机に向かうのが億劫になったり、執筆をやめたくなることもありますよね。
そんな時は、この記事で紹介した「執筆のモチベーションを保つコツ」を試してみてください。
執筆環境を整え、1日1日目標に向かって進んでいる感覚があれば、モチベーションを維持しやすくなり楽しみながら執筆を続けられるでしょう。
執筆ライター:ミツ