![](https://dictionary.goo.ne.jp/info/app/media/wp-content/uploads/2023/01/shutterstock_628670216-1-scaled-1-1024x683.jpg)
小説を書くのに、初心者の方はどのように進めて行けばいいのか分かりませんよね。
今回はそんなあなたに、誰でもできるシンプルな5つのステップをご紹介します。
ステップ1.必要な物や決めごとを準備する
ステップ2.書きたいテーマ・内容を決めていく
ステップ3.プロット(構成)を組み立てる
ステップ4.執筆する
ステップ5.推敲する
難しい作業もツールやテンプレを上手く利用しながら、少しずつ慣れていきましょう!
1. 必要な物の準備や決めごとを準備する
まずは必要な物や決めごとを準備していきましょう。
いきなり小説を書くと躓くことが多いので、このステップもかなり重要です。
何から手を付けていいのかわからない初心者の方も、ぜひここから始めてみてくださいね。
アイディアを出しておく
まずは小説を書くまでに、できるだけのアイディアを出しておきましょう。
自分が経験したこと、見たこと、その時の感情をまとめてアイディアノートを作ったり、マインドマップを作ったりしておくことがおすすめです。
できるだけ多く、細かい情景を書いておけばネタに詰まったときも役立ちます。
アイディア出しは、普段からの積み重ねが大切です。
執筆に慣れていない初心者の方は、ふっと沸いたアイディアを逃さずメモできるように習慣付けておきましょう。
小説を書く方法を決める
小説を書く方法とは、どんな媒体に合わせて書くかということです。
この決め方は概ね「作品の発表・投稿先」に付随してきます。
初心者の方でも、新人賞を目指す方もいると思いますし、逆にWebサイト上にアップするだけという方もいるかもしれません。
この発表・投稿方法を決めて、書き方を合わせていきましょう。
作品を新人賞などの募集へ発表して賞や書籍化を狙う方は、紙媒体の「縦書き原稿」に沿って書くことが望ましいです。
Webサイト上に投稿する場合は、できるだけスマホでも見やすいように校正しておくとニーズも高まるでしょう。
短編か長編かを決める
続いては、短編か長編、どちらの小説を書くか決めておきましょう。
これから初めて小説を書く初心者の方には「短編」または、短編小説よりもさらに短い「掌編(しょうへん)小説」がおすすめです。
掌編小説に明確な基準はありませんが、300字~800字程のストーリーが一般的です。
ストーリーに展開と結末を持たせる練習にもなるので、ぜひ試してみてくださいね。
初めてだけど長編にチャレンジしたい方は、ステップ3でご紹介するプロット(構成)の組み立てが重要になります。しっかり確認しておきましょう。
執筆ソフトやアプリを用意する
PCやスマホで小説を書くときは、執筆用のソフトやアプリを使用するのがおすすめです。
選び方としては、「PC対応またはスマホ対応」「利用料金」「機能性」といった基準で自分に合ったものを選びましょう。
ここでは、同人作家さんから人気を集めている「idraft(アイドラフト)」についてご紹介します。
idraftは「goo辞書」が提供する文章作成ツールで、主なおすすめポイントは下記の4つです!
- PCでもスマホでも使用できるので、複数のデバイスで持ち歩ける(PC版はプレミアムプランのみ)
- 執筆しながらアプリ内でgoo辞書を引けて効率的に作業が進む
- 基本料金無料!プレミアムプラン(月額180円(税込)~)なら作業効率アップ
- 校正・推敲もワンタップで操作が簡単
執筆しながら校正・推敲を行えるので、効率よく執筆でき、文章がどんどん良くなる実感が湧いてきます。
基本は「無料」で利用できるので、ぜひ執筆に取り入れてみてはいかがでしょうか。
2. 書きたいテーマ・内容を決めていく
続いては書きたいテーマと内容を決めていきます。
小説を書くとき、初心者の方は特にこの枠組みをしっかり固めていくことで方向性に迷いがなくなります。
下記のような内容を、ハッキリと具体的に決めていきましょう。
①ターゲット層(年齢、性別など細かに)
➁自分が書きたいテーマ・概念(友情・恋愛・冒険のように大きく決めてから細かく)
③登場人物・キャラクター(それぞれ性格・役割などプロフィールを細かく決めておく)
④世界観や舞台(矛盾がないようにリアルな設定まで作る)
できる限り詳細に決めておくことで、執筆中にブレることがなくなりますよ。
3. プロット(構成)を組み立てる
続いては、小説を書く上で欠かせないプロット(構成)を組み立てていきます。
プロットとは、作品のストーリーや展開を簡潔にまとめて可視化できるようにするものです。
プロットを作る過程で「辻褄が合わない」「矛盾している」といったポイントにも気づけるので、修正を加えながら完成させていきましょう。
書き方としては、ステップ2で決めたテーマ、キャラクター、舞台に加えて大まかな展開をつけていきます。
初心者の方はまず200字で書き、そこからストーリーに関しての肉付けや、キャラクターの情報を足していくと良いでしょう。
そして400字、800字、1600字と少しずつ増やしていくと、グッと執筆のハードルが下がります。
執筆中に流れを変えたいときにも修正できるので、細かくコンパクトにまとめておくのがおすすめですよ。
4. 執筆する
小説を書くまでの準備ができたら執筆をしていきましょう。
執筆の仕方も1つではありません。
今回は初心者の方にわかりやすいように、気を付けてほしいポイント3つをそれぞれご紹介していきます。
物語の視点を決めておく
まずは「物語の視点を決めておくこと」です。
これはストーリーや世界観によって、内容が伝わりやすい視点も変わってくるので重要です。
以下で主な3つを、それぞれのメリットとデメリットと合わせてご紹介していきます。
-
「一人称」
一人称の場合は「私」「僕」など主人公目線で書けるので、感情や視点をダイレクトに書けます。
その反面、主人公が知らないこと、見ていない情景は書けないのがデメリットになります。
-
「二人称」
二人称は「君」「あなた」のような投げかけるタイプの文章になります。
物語としてメッセージ性の強いものには合いますが、ほとんどの設定では使いにくくなります。
-
「三人称」
三人称は「〇〇は」「彼は」「彼女は」のような視点から書けるものです。
1つの視点ではなく、場面を色んなところに移せるので物語を進行しやすく、初心者にもおすすめです。
1人称とは違い、キャラクターの感情を表しにくいデメリットがあります。
大体一人称や三人称が主に使われますが、自分の作品の世界観に合わせて選びといいでしょう。
文体を決めておく
続いては「文体を決めておくこと」です。文体とは、小説を書くときに使う言葉遣いやスタイルのようなものです。
小説で使われる初心者も使いやすい文体には2種類あります。
-
口語体
口語体はいわゆる「話し言葉」で、くだけた文章表現になります。
日常的に友人や家族との会話で使う言葉遣いで、「ではない」→「じゃない」、「やはり」→「やっぱり」のような書き方です。
-
文語体
文語体はいわゆる「書き言葉」で、少しかしこまった文章表現になります。
日常でいうと敬語のような言葉遣いで、「いろんな」→「いろいろな」、「みんな」→「みな」のような書き方になります。
一般的に初心者であれば、地の文が「文語体」、会話文が「口語体」の形式が書きやすいでしょう。
書く内容によって、どちらかに偏りすぎると、世界観が伝わりにくくなってしまうので注意しましょう。
文章のルールを確認しておく
最後は「文章のルールを確認しておく」ことです。小説を書く時にはある程度のルールが設けられています。
作品として発表するケース、Webで投稿するケースによっても変わりますが、今回は初心者でも意識できる最低限のルールをご紹介します。
- 小説は基本的には縦書き
- 「」の中に句点(。)はつけない ※文章が分かれるとき、最後以外はつけてよい
- 文章のはじめ「行頭」は一文字あける
- わかりにくくなるもの(サイズや固有名詞)以外は漢数字
- 「」内で会話などを引用する場合は『』を使用する
- 「——」や「・・・」は2倍にして使用する→「——」「・・・・・・」
絶対的なルールではありませんが、作品発表の場合はルールに乗っ取った方が無難です。
5. 推敲する
最後は執筆した小説を推敲していきましょう。
小説を書く上で、提出・公開前の推敲は初心者の方にも欠かせないステップです。
文章校正として確認する主なポイントは以下です。
- 誤字脱字
- ステップ4のような文章のルールを守れているか
- 「~の~の」のように同じ助詞が続いてないか、使い方が適切か
- 一文が長すぎないか
- 同じ表現の文末が続いてないか
- ひらがなにしている漢字(ひらく漢字)が統一されてるか
- 代名詞(これ、それ、彼女、彼)や、接続詞(だから、しかし)の使用頻度は適切か
また内容の校正として確認してほしいポイントは以下です。
- 誰が、いつ、どこで、どのように、がわかる文章か
- 足りない、余分な説明はないか
- ストーリーの流れに矛盾がないか
初心者の方は、時間を空けて5,6回推敲すると、より正確さが増します。
ただし連続で繰り返し推敲すると、自分ではミスに気づきにくくなってしまうため、最後は第三者に読んでもらうとさらに精度が高くなるでしょう。
おすすめの推敲ツール
小説を書くのは好きだけど、推敲はどうしても苦手・・・。そんな初心者さんにもおすすめなツールがあります。
それが執筆ソフト紹介でもおすすめした「idraft」です。
ポイントはワンタップ、ワンクリックで手軽に「言い換え」「誤字脱字チェック」「校正」できるところです。執筆時点からidraftを使っておけば、推敲で手間取ることもありません。
小説など長い文章の推敲を自分で行うと、かなり時間がかかってしまいますが、idraftを使うと推敲にかかる時間を短縮できます。
また、推敲に慣れていない方でも誤字脱字を自動で見つけられるので、初心者の方にも非常におすすめです。
ぜひ、これからの執筆活動に取り入れてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は小説を書く初心者の方にもわかりやすいように、執筆完了までの5ステップをご紹介しました!
ステップ1.必要な物や決めごとを準備する
ステップ2.書きたいテーマ・内容を決めていく
ステップ3.プロット(構成)を組み立てる
ステップ4.執筆する
ステップ5.推敲する
このシンプルな方法なら、初めて執筆する方も進めやすいのではないでしょうか。
便利なツールやソフトを使えば、効率的かつ正確な小説を制作できます。
「小説を書いてみたい」という方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!