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出版社を参考に同人小説のスケジュールを作成しよう

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2023-01-30 コラム

1冊の本ができるまでにはさまざまな工程があり、時間がかかります。
出版社では細かなスケジュール管理のもと制作が行われているように、同人小説を作る場合もスケジュールはかなり重要です。
基本的にチームで制作する商業出版とは異なり、同人小説制作の際は印刷所入稿までの作業を一人でこなす場合も多いでしょう。
今回は、実際の出版社の作業を例に挙げながら、同人誌で小説を出版する場合のスケジュールについて紹介します。

 

出版社の制作スケジュール

まずは、とある出版社の雑誌制作の流れ・スケジュールについて紹介します。
同人小説制作の場合と置き換えながらご覧ください。

 

出版社の制作スケジュールができるまで

一般的な雑誌制作の場合、印刷の前段階として、製版会社での「製版」作業が入ります。
(製版とは、印刷のための原版を作る工程。完成した版を印刷所に送るまでの、修正可能な最終段階)
出版社の雑誌制作では、主に以下の流れでスケジュールが決定します。

・どんな本を出すか決まる
・発売日(書店納品日)が決まる
・印刷データ入稿日が決まる(製版会社に確認)
・本文入稿までのスケジュールを決める(製版会社に確認)
・本文制作スタッフの決定(原稿・レイアウトデザイン)
⇒内容・スケジュールの確認
・表紙スケジュール作成(印刷会社に確認)

 

出版社のスケジュール進行

スケジュールの大枠が決まったら、本文制作スタッフと打ち合わせし、ページ内容を決定。
その後、社内外のスタッフ(編集者、ライター、グラフィックデザイナーなど)が制作を開始します。
⇒本文レイアウト作成(文字数確定)
⇒原稿執筆
⇒製版入稿
⇒初稿UP

という流れで初稿が上がったら、取材先と制作スタッフで校正チェックをし、修正を反映。
⇒再校UP・・・
このような作業を、特集ごとの数十ページ単位でくり返します。

表紙作成はスケジュール中盤からスタート。
どんな表紙にするかを考え、素材(イラストや写真など)やデザインなどを、各スタッフに発注します。
⇒表紙作成
⇒奥付・目次などを作成
⇒校了
⇒印刷データ納品

予定通りに進まないことも多く、スケジュールを調整しながら進めていきます。
雑誌出版は発行日をずらせないため、余裕を持ったスケジュールと、日々の進捗管理が重要となります。

同人小説の制作スケジュール

同人小説を制作する場合も、出版社での制作同様にスケジュールを立てましょう。
すべきこと・順序を把握することで、制作がスムーズに進みます。

同人小説の制作スケジュール

スケジュールは、同人小説の発行が決まったらすぐに作成しましょう。
印刷所に入稿するまでに必要となる主な作業は以下の通りです。

・発行日を決める
・どんな本(概要・装丁)にするかを決める
・印刷所を決める
・締め切り(印刷入稿日)を確認
・必要作業(プロット・本文執筆・表紙作成・奥付) の整理
・入稿

発行日を決める

同人小説の発行日とは、完成本を初めて頒布する日付のことです。
イベントに参加する場合は、イベント開催日を発行日としましょう。
同人誌はいつでも発行できますが、イベントへの参加は、明確な目標として執筆のモチーベーションにもなるのでオススメです。

どんな本(概要・装丁)にするかを決める

作りたい同人誌の大まかな概要を決定します。
・テーマ
・ページ数
・サイズ(A5、B5など)
・綴じ方(中綴じ、無線とじなど)
・表紙加工

など、大まかなイメージでかまいませんので、メモに書き出しておきましょう。

印刷所を決める

印刷所選びは初心者が悩みがちな作業です。
迷う場合は、優先したいポイントを明確に。

・価格 → 「とにかく安く!」
・締め切り → 「ギリギリまで制作したい」
・用紙・加工 → 「紙質や特殊加工にこだわりたい」
・サポート → 「入稿データの不備などに連絡」

その他、手元の同人誌の奥付や、SNSなどのリアルな口コミも参考になります。
HPでの自動見積りや、紙見本の取り寄せなども活用してみましょう。

締め切り(印刷入稿日)を確認

印刷所によりますが、入稿から納品まで、5〜7営業日の期間を設けているところが多いようです。
ただし同人誌の5大イベントなど、人気イベント前は印刷所が混み合うので要注意。
また「超早割り」「早割り」「特急」など、多彩な入稿プランも。スケジュールに合わせて選びましょう。

必要作業(プロット・本文執筆・表紙作成)の整理

本文執筆を軸に、同人小説制作の全体作業を把握します。
まずは、本文執筆と校正作業に充てられる時間を算出。
同時に、本文執筆以外の作業と所要時間もイメージしておきます。
先に注意しておきたいのが、表紙の制作について。
表紙制作は、「自作」か「外注」かによって作業内容やスケジュールが変わります。
早いうちに決めておきましょう。

入稿

データ入稿から納品までの目安は約1週間。イベント参加の場合、遅くてもイベントの1週間前までには、入稿を終えることになるはずです。
納品方法は、主に「直接搬入」または「宅配搬入」から搬入方法を選べます。
ただし印刷所やイベント会場によっては「直接搬入」に非対応の場合があるので事前確認が必須です。

「直接搬入」(会場へ納品)

◎メリット
・当日、印刷所が直接イベント会場内の自分のスペースまで運んでくれる
・原稿の入稿締め切りが遅くなる
△デメリット
・当日まで頒布物を確認できない(試し刷りサービスで1冊のみ確認可のことが多い)

「宅配搬入」(自宅へ納品)

◎メリット
・事前に頒布物を確認できる
・頒布物以外の荷物も一緒に会場へ送れる
△デメリット
・原稿の入稿締め切りが早くなる
・自宅から宅配業者の手配が必要(会場内に納品された後、スペースまで自力で運ぶ必要がある)

同人小説のスケジュール5つのポイント

同人小説の新刊を落とさないためには、スケジュール作成・進行が大事です。
その上で鍵となる5つのポイントを紹介しておきましょう。

余裕を持ったスケジュールを組もう

同人小説の制作において無理は禁物です。
「体調を崩した」「仕事が忙しい」といった予期せぬ事態のためにも、休憩日をきちんと確保しておきましょう。
余裕あるスケジュールが、結果的にスムーズな制作へとつながります。

執筆中はスケジュールを何度か見直そう

プロット・原稿・校正などを進めながら、スケジュールは何度か見直します。
遅れが発生したら、省略や外注できる部分を探すなど、現実的な軌道修正をして進めましょう。

外注できる部分は外注しよう

表紙や校正などは、外注も視野に入れましょう。
外注費はかかりますが、時間に余裕ができ、早割りなどで印刷費用を下げられる場合も。
一人きりで制作するよりも、作業効率やクオリティのアップも期待できます。
特に表紙制作は、絵師さんやデザイナーさんとものづくりの楽しさを共有できる、同人小説の醍醐味です。

完璧を目指しすぎない

良いものを生み出したい気持ちは大事ですが、完璧を目指しすぎないこと。
ざっくり全体を作ってから微調整する方法なら、スケジュールを守りやすいです。

便利なアプリやツールを使いこなそう

同人活動で活用したいのが便利なアプリやツール。
同人小説をスケジュール通りスムーズに作るのに、以下のようなものが使えます。

  • 「同人手帳」:同人小説制作スケジュールの計画・管理に役立つツール
  • 「Googleカレンダー」:ToDoリスト作成などでスケジュールを管理
  • 「idraft(アイドラフト)」:推敲・校正などを支援する文章作成アプリ

簡単に使えるものばかりなので、ぜひお試しください。

 

同人小説の制作をスムーズにするアプリ「idraft」

アプリidraftとは

idraftは、累計45万ダウンロード(2023年1月31日時点)を突破しているメモアプリです。
「メモ」「小説執筆」「校正」など、同人小説を作る際に発生する作業を、このアプリ一つにまとめておけます。
たとえば、

・「作業工程」「印刷見積り」メモをフォルダーで管理
・アプリ内で辞書を引きながら小説本編を執筆
・「言い換え」ボタンをタップするだけで、言い換え後を表示

といった作業が可能です。
自動保存機能も搭載しているため、大切なメモをうっかり保存忘れするようなこともありません。

校正作業にも役立つ機能を搭載

入稿前に必須の校正作業。
同人小説では一人で行うことも多いため、チェック漏れの可能性がどうしても高まります。
誤字脱字以外だけでなく、表記のゆれや、同一表現の連続なども見逃しがち。
そんな時に活用したいのが、「校正」機能を搭載した文章作成アプリ「idraft」です。
「goo辞書」が作ったアプリなので、「言い換え」「辞書検索」などの機能も充実。
誤字脱字の削減や、執筆時間の短縮につながるとあって、同人作家層にも支持されています。
特に月額180円(税込)~のプレミアムプランなら、表記のゆれを一括修正してくれる機能も備わり、校正作業もスピーディーにこなせます。

 

まとめ

この記事では、同人小説のスケジュールについて紹介しました。
同人小説を作るには、余裕のあるスケジュールと進捗管理が必須。
プロではないからこそ、なおさらスケジュール管理が大切です。
スケジュールが少々遅れても、その都度対応すれば大丈夫! 略省したり外注したりできないか確認しましょう。
多彩なサービスも活用しながら、楽しみながら執筆をするのが何より大事です。

 

執筆ライター:UKO

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