小説家でもライターでも、文章を書く側である著者にとって、いかに読者が読みやすい文章を書くのかは基本中の基本です。
どれほど内容が魅力的でも、読みにくい文章では著者の意図が正しく伝わりません。
そこでこの記事では、伝わる文章を書くための心がけや具体的なコツを解説します。
また、文章を書くのに役立つツールもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
文章を書くときの5つの心がけ
まずは、著者となる方に知っておいてほしい、文章を書くときの心がけを5つご紹介します。
まずは著者自身が内容をよく理解する
まずは、著者が書く内容について深く理解した上で、文章を書くようにしましょう。
著者自身が理解していないことを、読者に正しく説明することはできません。
それどころか、中途半端な知識まま書いてしまうと読者に誤った情報を伝えてしまい、読者やその周りの人に迷惑をかける可能性さえあります。
誰がその文章を読むのかを考える
小説や記事に限らず、文章を書くときは「誰に」向けた文章なのかを考えてください。
すべての人に有益で、魅力的な文章というものは、この世に存在しません。
性別や年齢、職業、地域、趣味など人物像を明確にして、「この人に向けて書く」とイメージしながら書くことで、ようやく読者に伝わる文章が書けるのです。
読者がどう感じるのかを考えよう
想定している読者がその文章を読んだときに、どう感じるのかも考えてみましょう。
文章は読者に有益な情報を与えることもあれば、傷つけることもあります。
表現の自由は誰にでも許された権利ではありますが、読者を傷つけていい理由にはなりません。
とくに文章を仕事とする小説家やライターは、心に留めておいてください。
完璧な文章を目指さなくていい
すべての人に伝わる文章は存在しないので、完璧を目指す必要はありません。
もちろん、著者としてより良い内容、表現を追求する心がけは大切です。
しかし、あまり1つの作品に執着していると、次の作品に取り掛かれなくなります。
まずは文章を完成させて、そこで得られたものを次の作品に生かせばいいのです。
書き終えたら必ず自分で読む
文章を書き終えたら、必ず自分で声にだして読むようにしましょう。
声にだして読むことで、文章の誤字脱字や改善箇所が浮かび上がってきます。
できれば内容を忘れるくらい時間を空けて読むのがおすすめです。
人の脳は優秀なので、書いてすぐ読むと、おかしな点があっても脳が勝手に文章を補完することがあります。
伝わる文章を書く3つのコツ
次に、読者に伝わる文章を書くために押さえておきたいコツを3つご紹介します。
全体の構成をきちんと考える
書きたいことが決まったらすぐ書きたくなる気持ちもわかりますが、待ちましょう。
行き当たりばったりで文章を書くと、内容の軸がぶれたり着地点を見失ったりしがちです。
それでは読者に伝わる文章は書けませんし、著者としても書いていて楽しくありません。
だからこそ、書きたいことが決まったら、全体の構成をきちんと考えることが大切です。
全体の構成を箇条書きにする
構成の考え方は簡単で、書きたいことを箇条書きにするだけです。
この記事を書くにあたっても、まずは書きたい項目を箇条書きにしました。
1. 文章を書くときの心がけについて
2. 文章を書くときの具体的なコツについて
3. 文章作成ツールの活用をおすすめする
4. 文章を書くときのおすすめのツール
このように、書きたいことを箇条書きにすると、文章の方向性が定まります。
その上で、以下のように各項目を肉づけすれば、内容の軸をぶらさずに書くことができます。
1. 文章を書くときの5つの心がけ
1-1 まずは著者自身が内容をよく理解する
1-2 誰がその文章を読むのかを考える
1-3 読者がどう感じるのかを考えよう
1-4 完璧な文章を目指さなくていい
1-5 書き終えたら必ず自分で読む
2. 伝わる文章を書く3つのコツ
2-1 全体の構成をきちんと考える
2-2 文章の「型」を徹底的に活用する
2-3 一文の長さを60文字以内にする
3. 文章を書くときはツールを活用しよう
3-1 作業効率が上がる
3-2 文章の質が上がる
4. おすすめのツールは「idraft（アイドラフト）」
5. まとめ
文章の「型」を徹底的に活用する
文章を書くのに時間がかかる方にとくにおすすめなのが、文章の「型」の活用です。
- 文章の「型」とは、書き出しから終わりまでの構成をパターン化したもの
「パターン化された文章って、面白くないのでは？」と思われるかもしれません。
しかし、反対に考えると、パターン化するほど使われている（＝伝わる）文章なわけです。
自分で一から考えようとする姿勢はいいことですが、せっかく伝わる文章を書くためのパターンが存在しているのですから、これを活用しない手はないでしょう。
定番のパターンは「PREP法」
例えば、パターン化された文章の定番の1つが「PREP法」です。
1. Point（結論）：はじめに主張や趣旨を伝える
2. Reason（理由）：なぜその結論なのかを示す
3. Example（具体例）：結論の根拠となる情報をあげる
4. Point（結論）：最後にもう一度結論を伝えて印象付ける
結論からはじまるため、何を届けたいのか冒頭から読者に伝わるのが特徴です。
一文の長さを60文字程度にする
伝えたいことが多いと、一文にあれもこれもと詰め込みたくなりますが、一文が長くなるとかえって一番伝えたいことがぼやけてしまいます。
また、句読点の数も重要です。句読点が少なすぎたり多すぎたりすると、文章のリズムが掴みにくくなり、読者に伝わらない文章になってしまいます。
- 一文は60文字程度がちょうどいい（長くても80文字以内）
- 一文に入れる句読点は2つ程度がいい（多くても4つ以内）
文章を書くときは、この基準を参考に長さや句読点の数を調整するといいでしょう。
なお、句読点の位置は実際に声に出して読み上げたときに、息継ぎしやすいポイントやリズムがいいポイントに入れると、読者が読みやすい文章ができます。
文章を書くときはツールを活用しよう
数千文字の記事を書くのでさえ、ライターの労力は相当なものです。
10万文字を超えるような小説を書く小説家となれば、そこにかかる労力は計り知れません。
だからこそ、文章を書くのにラクができるなら、ツールを積極的に活用しましょう。
作業効率が上がる
文章作成ツールとは、その名の通り文章を書くことに特化したツールです。
ツールによっては画面の表示を自分好みに変更できたり、PCとスマホ、タブレットでデータを共有できたりして文章を書く作業を効率化するのに役立ちます。
文章の質が上がる
また、多くの文章作成ツールには文章の校正を補助してくれる機能があります。
誤字脱字や表記のブレのチェックのほかに、ツールによっては類語を提案してくれるものもあったりして、ツールを活用すれば文章の質を上げることが可能です。
おすすめの文章作成ツールは「idraft（アイドラフト）」
文章作成ツールは文章を書く効率や質を上げられるとご説明しましたが、世の中にはいろいろなツールが存在していて、どれを選べばいいのか迷うと思います。
そこでおすすめしたいのが、goo辞書の提供する「idraft」です。
「idraft」は駆け出しの小説家から現役のライターにいたるまで、45万ダウンロード（2023年1月時点）もされている信頼性の確かな文章作成ツールです。
無料プランから豊富な機能を使える
「idraft」には無料のスタンダードと、月額180円（税込）〜のプレミアムの2つのプランがあるのですが、スタンダードでも豊富な機能が使えます。
ワンタップで文章をチェックできる
中でも、「idraft」の校正機能は優秀で、誤字脱字（誤りやすい日本語、ら抜き言葉、重複表現など）や類語、表記の揺れなどを高い精度でチェックしてくれます。
そして、提案された言葉をタップするだけで文章の修正、変更も可能です。
クラウド同期でどこでも書ける
また、「idraft」ではテキストをクラウド上に保存するため、PCやスマホ、タブレットなど端末間でのデータ移行が簡単なのも特徴の一つです。
移動中はスマホで手軽に、自宅ではPCで集中して作業など、どこでも文章を書けます。
※PC版は、プレミアム限定の機能です
AppStore：https://idraft.onelink.me/rbat/hduopvl1
GooglePlay ：https://idraft.onelink.me/rbat/j1wp7ak3
まとめ
この記事では、伝わる文章を書くための心がけやコツをまとめてきました。
ご紹介しました心がけやコツは、どれも読者に伝わる文章を書く上での基本となるものなので、ぜひ頭の片隅において文章を書くようにしてください。
また、最後に登場した「idraft」は、無料のスタンダードでも十分に便利なツールです。
文章作成ツールをどれにするか迷っている方は、ぜひ「idraft」を試してみてください。
執筆ライター：堀本一徳
