おそ【遅/鈍】
《形容詞「おそい」の語幹》心の働きの鈍いこと。愚か。まぬけ。「みやびをと我は聞けるをやど貸さず我を帰せり—のみやびを」〈万・一二六〉
こう‐ち【巧遅】
出来ばえはすぐれているが、仕上がりまでの時間がかかること。⇔拙速。
さん‐ち【三遅】
1 昔、酒宴に遅れた者に科した罰杯。三段階に分かれ、杯が5回まわった後なら3杯、7回なら5杯、10回以上なら7杯の酒を飲ませるというもの。 2 酒または酒宴。「—に先だちてその花を吹けば」〈本朝...
春日(しゅんじつ)遅遅(ちち)
《「詩経」豳風・七月から》春の日のうららかでのどかなさま。また、春の日のおだやかで暮れるのが遅いさま。《季 春》
せい‐ち【棲遅/栖遅】
[名](スル)ゆっくりと心静かに住むこと。世俗を離れて田園に住むこと。また、そのような人の家。「以前から別荘にしてあった世田ヶ谷の廃屋に—した」〈荷風・つゆのあとさき〉