はふ・る【放る】
《「はぶる」とも》 [動ラ四]はなちやる。捨て去る。「大君を島に—・らば」〈記・下・歌謡〉 [動ラ下二]さすらう。また、落ちぶれる。「親なくなりてのち、とかく—・れて」〈大和・五七〉
はふ・る【屠る】
[動ラ四]からだなどを切り裂く。ほふる。「控(ひ)き出して斬り—・りき」〈記・中〉
はふ・る【溢る】
[動ラ四]あふれる。「射水(いみづ)川雪消(ゆきげ)—・りて行く水の」〈万・四一一六〉
は‐ふ・る【羽振る/翥る】
[動ラ四]鳥が羽を振る。はばたく。「空にあがりて、東を指して—・りいぬ」〈霊異記・上〉
はぶ・る【葬る】
[動ラ四]《「はふる」とも》 1 死者を埋葬する。ほうむる。「神(かむ)—・り—・りいませて」〈万・一九九〉 2 火葬にする。「薪を積みて—・りて、上に石の卒塔婆を立てけり」〈著聞集・二〉