えん‐ぜん【婉然】
[ト・タル][文][形動タリ]しとやかで美しいさま。「—と舞う」「—たる挙措」
えん‐ぜん【嫣然/艶然】
[ト・タル][文][形動タリ]にっこりほほえむさま。美人が笑うさまについていう。「四分の羞(はじ)六分の笑(えみ)を含みて、—として灯光(あかり)の中(うち)に立つ姿を」〈蘆花・不如帰〉
えん‐ぜん【宛然】
[ト・タル][文][形動タリ]そっくりそのままであるさま。「—たる列仙伝中の人物だね」〈漱石・吾輩は猫である〉 「県会は、—戦争の如き有様を呈した」〈嶺雲・明治叛臣伝〉
えんぜん‐とごふ【燕然都護府】
中国、唐の太宗が647年、帰服した蒙古の鉄勒(てつろく)諸部を統治するために設けた役所。669年に安北都護府と改称。