げ‐しゅ【下種】
仏語。信仰の種を人々にうえつけること。仏法にはじめて結縁(けちえん)する段階をいう。
げ‐す【下種/下衆/下司】
[名・形動] 1 心根の卑しいこと。下劣なこと。また、そのようなさまやその人。「—な根性は持つな」 2 身分の低い者。「未学を軽んぜず—をも侮らず」〈露伴・五重塔〉 3 「げし(下司)」に同じ。
げす・い【下種い】
[形]《「下種」の形容詞化》下品で卑しい。品位に欠ける。「—・いうわさ話」
げす‐おとこ【下種男】
身分の低い男。下男。げすおのこ。「宵より寒がりわななき居りける—」〈枕・二五〉
げす‐おのこ【下種男子】
「下種男(げすおとこ)」に同じ。「宵より寒がりわななき居りつる—など」〈能因本枕・二二〉