ちゅう‐げん【中原】
1 野原の中央。 2 辺境に対して、天下中央の地。また、天下。 3 政権を争う場。また、競争の場。 中国で文明の興った黄河中流域の平原地帯をいう。現在の河南省・山東省・山西省の大部分と、河...
中原(ちゅうげん)に鹿(しか)を逐(お)う
《魏徴の「述懐」から。中原は天下、鹿は帝王のたとえ》帝王の位や政権を得ようとして争う。また、ある地位や目的物を得ようとして競争する。鹿を逐う。逐鹿(ちくろく)。
ちゅうげん‐の‐しか【中原の鹿】
帝王の位のたとえ。転じて、多くの人が競争して得ようとするもの。→中原に鹿を逐(お)う
ちゅうげんのにじ【中原の虹】
浅田次郎の歴史小説。雑誌「小説現代」に連載ののち、平成18〜19年(2006〜2007)にかけて全4巻を刊行。清朝末期から民国初期の中国を描く。第42回吉川英治文学賞受賞。「蒼穹の昴」「珍妃の井...
なかはら【中原】
神奈川県川崎市の区名。中心の小杉は、江戸から平塚市中原に至る中原街道の宿駅として発達。
なかはら‐じゅんいち【中原淳一】
[1913〜1983]画家・服飾美術家。香川の生まれ。昭和7年(1932)少女向け雑誌の挿絵画家となり、モダンな雰囲気の美少女画で人気を博す。のち雑誌編集や服飾デザインなども手がけた。
なかはら‐ちかよし【中原親能】
[1143〜1209]鎌倉初期の幕臣。源頼朝に仕え、幕府の創業に参与。政所(まんどころ)公事奉行・京都守護などを歴任。
なかはら‐ちゅうや【中原中也】
[1907〜1937]詩人。山口の生まれ。ランボーやベルレーヌに傾倒し、象徴的手法で生の倦怠(けんたい)と虚無感を歌った。詩集「山羊(やぎ)の歌」「在りし日の歌」など。
なかはら‐ていじろう【中原悌二郎】
[1888〜1921]彫刻家。北海道の生まれ。荻原守衛(おぎわらもりえ)に傾倒し、強い影響を受けた。大正期の彫刻界の代表的存在。作「若きカフカス人」など。
なかはら‐ゆうすけ【中原佑介】
[1931〜2011]美術評論家。兵庫の生まれ。本名、江戸頌昌(えどのぶよし)。理論物理学から美術評論に転じ、戦後の美術評論をリードした。京都精華大学長、水戸芸術館総監督などを歴任。著作に「人間...