ひそ‐か【密か/窃か/私か】
[形動][文][ナリ] 1 人に知られないように物事をするさま。「—に計画する」「—に思いを寄せる」 2 公のものを私物化するさま。「(清盛ハ)ほしいままに国威を—にし」〈平家・四〉
ひそか‐ごと【密か事】
ひそかにすること。みそかごと。「臣(やつかれ)等、其の—を知らず」〈舒明紀〉
みそか【密か】
[形動ナリ]人に知られないようにこっそりするさま。ひそか。「人にも知らさせ給はで、—に花山寺におはしまして」〈大鏡・花山院〉
みそか‐お【密か男】
「みそかおとこ」に同じ。「—の首代(くびしろ)なり」〈読・近世説美少年録・三〉
みそか‐おとこ【密か男】
忍んで人妻のもとへ通う男。また、夫のある女がそのような男をもつこと。密夫。間男(まおとこ)。みそかお。「妻(め)の—したりけるを見つけて」〈後撰・雑四・詞書〉