う‐け【有卦】
陰陽道(おんようどう)で、干支(えと)による運勢が吉運の年回り。有卦の吉年は7年続き、次の5年は無卦(むけ)の凶年が続くという。→無卦 →十二運
うけ‐え【有卦絵】
有卦に入った人が飾ったり、また贈られたりした縁起絵。福に通じる「ふ」の字のついた、藤・筆・瓠(ふくべ)などを描く。江戸末期に流行。
有卦(うけ)に入(い)・る
《有卦の年回りに当たる意から》幸運にめぐりあってよいことが続く。「新商売が当たり、—・っている」 [補説]この句の場合、「入る」を「はいる」とは読まない。
うけ‐ふね【有卦船】
有卦に入った人が、宝の帆を張った筆の帆柱を立て、福助・福良雀(ふくらすずめ)・福寿草・富士など「ふ」の字の付いためでたい7種の菓子などを飾る縁起船。
うけ‐ぶるまい【有卦振る舞ひ】
有卦に入った人が、祝って人々をもてなすこと。「八日は千葉殿—」〈浄・扇八景〉