こ‐の‐した【木の下】
樹木が立っている下。きのした。
このした‐かげ【木の下陰】
木のもと。こかげ。「行き暮れて—を宿とせば花や今宵の主ならまし」〈平家・九〉
このした‐かぜ【木の下風】
木の下を吹く風。「桜散る—は寒からで空に知られぬ雪ぞ降りける」〈拾遺・春〉
このした‐がく・る【木の下隠る】
[動ラ四]木の下の陰に隠れる。「秋山の—・り行く水のわれこそまさめおもほすよりは」〈万・九二〉 [動ラ下二]に同じ。「—・れ行く水の浅き心にまかせつつかき集めたるくち葉には」〈新勅撰・雑五〉
このした‐がくれ【木の下隠れ】
茂っている木の陰に隠れて、見えないこと。また、その所。「すむ月の影をばよそに宮木野の—鹿や鳴くらん」〈続後拾遺・秋上〉