ありき【歩き】
《動詞「あり(歩)く」の連用形から》あちこち動きまわること。出歩くこと。外出。「一の人の御—」〈枕・八八〉
ありき‐がみ【歩き神】
「あるきがみ」に同じ。
ありき‐ぞめ【歩き初め】
「あるきぞめ」に同じ。「同じ中将の、子を—につかはしたる手本の包み紙に」〈拾遺愚草・下・詞書〉
あるき【歩き】
1 歩いて行くこと。徒歩。「駅前まで—だと二〇分かかる」 2 江戸時代、庄屋などの雑用や使い走りに使われた者。小使い。「村中をかけ廻る—がにょっと門口から」〈浄・盛衰記〉
あるき‐がみ【歩き神】
人をそぞろ歩きや旅に誘い出すという神。ありきがみ。「指の先なる拙神(てづつがみ)、足の裏なる—」〈梁塵秘抄・二〉