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辞書
む‐し【無始】
万象は因縁で成り立っていて、因をいくらさかのぼっても果てしがなく、始めがないこと。転じて、無限に遠い過去。大昔。「—よりこのかた生死に流転するは」〈宇治拾遺・一〉
むし‐こうごう【無始曠劫】
始めがわからないほどの遠い過去。「妻子といふものが、—よりこのかた生死に流転するきづななるがゆゑに」〈平家・一〇〉
むし‐むしゅう【無始無終】
始めもなく、終わりもないこと。真理または輪廻(りんね)の無限性をいう語。
むしむじゅう【無始無終】
始めも終わりもなく、限りなく続いていること。生ある者があの世からこの世へと生まれ、苦しみを味わい、再び死んであの世へ戻っていくという輪廻りんねが無限であること。▽仏教語。「始終」を分けて、それぞれに「無ない」をつけた語。「始はじめ無なく終おわり無なし」と訓読する。「終」は「しゅう」とも読む。