おさ【筬】
織機の付属具。竹または金属の薄片を櫛(くし)の歯のように並べ、枠をつけたもの。縦糸を整え、横糸を打ち込むのに使う。
おさ‐がに【筬蟹】
スナガニ科のカニ。砂泥地にすむ。甲幅約5センチ、甲長約2センチと横に長く、織機の筬に似る。雄のはさみは大きく、内面に長い剛毛が生えている。東京湾以南から台湾にかけて分布。
おさ‐しだ【筬羊歯】
シシガシラ科の常緑、多年生のシダ。日本特産で、本州以西の山地に自生。栄養葉は羽状に裂けており、形が筬に似る。胞子葉は柄が長く、羽片が少ない。
おさば‐ぐさ【筬葉草】
ケシ科の多年草。高山の針葉樹林内に自生し、日本特産。葉は羽状複葉でくしの歯状をし、根元から放射状に出る。夏、約20センチの花茎を伸ばし、上部に白色の4弁花をつける。
おさ‐むし【歩行虫/筬虫】
甲虫目オサムシ科オサムシ亜科の昆虫の総称。鞘翅(しょうし)(前翅)は先がとがる。後翅は退化し、飛べないが、敏速に歩行する。あごが強く、ミミズ・カタツムリなどを食べる。アオオサムシ・マイマイカブリ...