ふき【菜蕗/蕗/富貴/布貴】
箏曲(そうきょく)。八橋検校作曲。源氏物語・和漢朗詠集などに取材した7連の歌からなる。箏組歌(ことくみうた)の代表曲で、表組の第1曲。菜蕗組。越天楽(えてんらく)。 筑紫流箏曲。の原曲で、...
ふき【蕗/苳/款冬/菜蕗】
キク科の多年草。原野や道端に生える。地下を長い根茎が横に走り、早春、蕗の薹(とう)とよぶ若い花茎を出し、頭状花が開くにつれて花茎を伸ばす。雌雄異株。花後、長い多肉質の柄をもつ腎臓形の葉をつける。...
ふき‐の‐だい【蕗の台/富貴の台】
婚礼のときに用いる嫁の肴台(さかなだい)。三方(さんぼう)の上に作り物の蕗(ふき)を立て、その下に酒肴を盛ったもの。
ふき‐の‐とう【蕗の薹】
早春、フキの根茎から出る若い花茎。香りと苦みを賞味する。《季 春》「—ふみてゆききや善き隣/久女」
ふき‐みそ【蕗味噌】
焼き味噌や練り味噌に、細かく刻んだ蕗の薹(とう)を入れたなめ味噌。《季 春》「—や音に近づく山の雨/澄雄」